メルセデス、今季最悪の成績に意気消沈。一時は最下位のハミルトン「正しい戦略を選んでいれば2位に挑めた」/F1第14戦
2023年F1オランダGP決勝で、メルセデスのルイス・ハミルトンは6位、ジョージ・ラッセルは17位という結果だった。
スタート直後に雨が降り出したが、メルセデスがドライバーたちをピットインさせるタイミングが遅かったために、13番グリッドのハミルトンは一時は最下位、3番グリッドスタートのラッセルは16番手まで下がってしまった。
全車がドライタイヤに戻した後、ハミルトンは16番手、ラッセルは18番手を走行。そこからふたりともポイント圏内に入り、最後の赤旗後再開は、ハミルトンは6番手、ラッセルは8番手で臨むことに。ハミルトンはリスタート後、前のカルロス・サインツ(フェラーリ)を抜くチャンスをうかがうが、届かないまま6位でフィニッシュ。ラッセルはランド・ノリス(マクラーレン)とのバトルのなかで接触が起き、左リヤタイヤがパンク、最下位に落ちる結果になった。
チームとして合計8点というのは、今シーズンここまでのレースで最も悪い成績だった。チーム代表トト・ウォルフは「最初の15周、我々はありとあらゆることに関して間違った行動をとり、それによって表彰台争いのチャンスを失った」と述べた。
■ルイス・ハミルトン(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム)
決勝=6位(72周/72周)
13番グリッド/タイヤ:ミディアム→インターミディエイト→ソフト→ソフト→インターミディエイト→インターミディエイト
今日どういうレースになるのか、全く予想できずにいた。昨夜は、予選で自分たちが何を間違えたのか、どうして13番手になってしまったのか、どうすれば順位を上げていけるのか、頭を悩ませた。
他とは異なるタイヤコンパウンドでスタートしようと思った。でも、自分だけが皆とは異なるタイヤ(ミディアム)を履いており、さらに雨が降り出したんだ。
僕たちチームは間違った決断を下し、その代償を払い、最下位に落ちてしまった。その後は懸命に前を追いかけるだけだった。転んだりつまずいたりしたときには、すぐに立ち上がり、努力しなければならない。今日のレースはまさにそのひとつの例といえるものだった。ピットインするたびにポジションを落とし、また前を追いかけるという繰り返しだった。
マクラーレンをパスできたことには満足している。このコースでは簡単なことではないからね。でも終盤、サインツを抜くためにはDRSが必要だった。僕の方が速かったけれど、追い抜けるだけのストレートスピードがなかったんだ。
全体的に今感じているのは、自分たちが異なる決断をしていれば、何が可能だったかということだ。(正しい決断を下していれば)僕たちにはトップ2にチャレンジできるペースがあった。ドライコンディションではそれほど劣ってはいなかったと思う。そういう戦いができればよかったのにね。
■ジョージ・ラッセル(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム)
決勝=17位(72周/72周)
3番グリッド/タイヤ:ソフト→インターミディエイト→ソフト→ハード→インターミディエイト→インターミディエイト→インターミディエイト
厳しい一日だった。表彰台争いをするつもりでレースに臨んだのに、17番手に終わった。
雨は2、3分でやむと予想していたが、実際には10分近く続いた。インターの準備はできていたが、雨がすぐやむのであれば、あと1周か2周走り続けようと思った。でも雨はやまなかった。
遅いマシンでラッキーな日を過ごすよりも、速いマシンで不運な日を過ごす方がいい。とはいっても、今日チャンスを逃したことは確かだ。
終盤、ラップ最後のシケインにランドとサイド・バイ・サイドで入っていき、接触が起きた。何ポイントか落とすことになったので残念だ。
せっかく速いマシンがあったのに、天候に関する決断が期待するような結果をもたらさなかった。それでも基本のペースにはポジティブな兆候が見られた。このサーキットでは強さを発揮できると分かっていた。でも次のモンツァは完全に違う特性を持ったサーキットだ。気持ちを完全に切り替えて、新しい考えと今週末から得た学びを取り入れ、何ができるかを見ていこう。
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