F1第15戦イタリアGPが、9月1日（金）〜3日（日）にかけてモンツァ・サーキットで開催される。5月から続いてきた今季のヨーロッパでのレースも、これで最後となる。　今回のレースで最も注目されるのは、地元イタリアのファンから熱狂的な声援を受けるフェラーリが勝利を収められるか……ということよりも、現在圧倒的な強さを見せるマックス・フェルスタッペン（レッドブル）がF1新記録を達成できるかという点だろう。　5月上旬のマイアミGPから勝利を続けるフェルスタッペンは9連勝中。2013年に当時レッドブルのセバスチャン・ベッテルが達成した連勝記録に並んでいる状態（1950年代にはアルベルト・アスカリが2シーズン跨ぎで9連勝。ただ途中で1戦欠場している）。フェルスタッペンは今回、新記録となる10連勝に伸ばせるかどうかがかかっているのだ。またレッドブルにしても、フェルスタッペンもしくはチームメイトのセルジオ・ペレスが勝利を収めれば今季14連勝と、開幕からの連勝記録の最長記録を更新することになる。　頻繁に勢力図の変わる中団以下の争いにも注目。前戦オランダGPでアレクサンダー・アルボンが予選4番手に食い込んだウイリアムズは、本来モンツァのような直線の多いサーキットを得意としており、昨年もシーズンベストタイの9位をイタリアで記録している。彼らがまた予選でライバルに対して一泡吹かせるのか……注目される一方で、最近好調のマクラーレンは直線スピードに難があると言われており、それがレースウィークのパフォーマンスにどのような影響を与えるかも気になるところだ。　アルファタウリの角田裕毅にとっては、チームの地元であるイタリアで今季4度目の入賞が欲しいところ。角田は10位入賞を記録したスパ・フランコルシャンでのベルギーGPを引き合いに、高速サーキットでのマシンのフィーリングは良さそうだとコメントしているが、モンツァとの相性はいかほどか。　併催されるFIA …読み続ける