フェルスタッペン今季10回目のPP獲得。好調マクラーレン勢が痛恨のタイム抹消【予選レポート/F1第18戦】
現地時間10月6日、2023年F1第18戦カタールGPの予選が行われ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が今季10回目のポールポジションを獲得した。2番手にジョージ・ラッセル(メルセデス)、3番手にルイス・ハミルトン(メルセデス)が続いた。角田裕毅(アルファタウリ)は11番手で予選を終えている。
2021年以来2度目となるF1カタールGP、舞台となるロサイル・インターナショナル・サーキットは路面再舗装を含む大規模な改修が行われた。ドライタイヤのコンパウンドは前戦日本GPと同じく、C1タイヤがハード(白)、C2タイヤがミディアム(黄)、C3タイヤがソフト(赤)と硬め。
なお、カタールGPは今季4度目となるスプリントフォーマットとなるため、この予選の結果は現地時間8日に行われる57周の決勝のスターティンググリッドを決するものとなる。
■Q1:リアム・ローソンはQ1敗退
陽も沈みきった現地時間20時、全20台が出走する18分間のQ1は、気温32度、路面温度35度、湿度54%というドライコンディションのもと開始された。FP1で見られた砂埃は軽微となり、セルジオ・ペレス、フェルスタッペンとレッドブル勢が先陣を切ってコースイン。
ユーズドのソフトでまずはフェルスタッペンがFP1最速タイムを0.6秒上回る1分26秒884をマーク。ただ、1アタック目から新品ソフトを投入したランド・ノリス(マクラーレン)が1分26秒043で悠々とトップの座を奪う。しかし、このノリスのタイムはターン5でのトラックリミット違反により抹消となる。
フェルスタッペンは引き続きユーズドタイヤで2度目のアタックを試みたが、トラフィックに引っかかりタイム更新ならず。3アタック目で1分26秒488をマークするが、その直後フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)が1分25秒685までタイムを上げる。
路面のグリップの向上に伴い、セッション後半に著しいタイムアップが予想される中だが、角田は1分26秒729をマークし暫定7番手でセッション後半を迎えた。
再アタックに臨んだノリスが1分25秒131でトップに浮上。ただ、新品ソフトを履いたフェルスタッペンは1分25秒007をマークし、ノリスを0.124秒差で上回りトップに浮上する。一方、角田は2セット目のソフトでペレスから0.067秒差となる1分26秒058をマークする。
チェッカーを迎え、Q1トップはフェルスタッペン、2番手ノリス、3番手アロンソとなった。角田は最終的に13番手、なおルイス・ハミルトン(メルセデス)もギリギリ14番手でQ2進出を決めた。
16番手ローガン・サージェント(ウイリアムズ)、17番手ランス・ストロール(アストンマーティン)、18番手リアム・ローソン(アルファタウリ)、19番手ケビン・マグヌッセン(ハース)、20番手周冠宇(アルファロメオ)の5台がQ1敗退となった。
■Q2:角田、サインツ、ペレスが敗退
15分間のQ2はオスカー・ピアストリ(マクラーレン)が真っ先にコースイン。ユーズドのソフトでピアストリは1分25秒745を記録し、これがQ2最初のターゲットタイムとなる。
その直後、新品ソフトを履いたピエール・ガスリー(アルピーヌ)が一時トップに浮上するが、3周ユーズドのソフトを履いたフェルスタッペンが1分24秒758をマークし、ガスリーを0.460秒引き離す。
角田は新品ソフトでQ2最初のアタックに臨み1分25秒565をマーク、またもペレスから0.103秒差という位置でセッション後半を迎えた。セッション後半に入り、レッドブル、フェラーリ、マクラーレンと、Q2前半にユーズドソフトを履いた上位勢もここで新品ソフトを投入する。
残り3分を切り、ノリスが1分24秒685で暫定首位、ピアストリが0.039秒差の暫定2番手と、マクラーレンが1-2を形成する。一方、フェラーリ勢も新品ソフトを履いたがカルロス・サインツ(フェラーリ)は暫定12番手、シャルル・ルクレール(フェラーリ)も8番手と、マクラーレンには遠く及ばない。
ただ、フェルスタッペンの速さは変わらなかった。フェルスタッペンはセクター2こそ全体ベスト更新ならなかったが、1分24秒483でノリスを0.202秒上回り暫定首位におどり出る。一方、角田は最終アタックで自己ベスト更新も10番手のバルテリ・ボッタス(アルファロメオ)に0.004秒届かず11番手でチェッカー。
その直後、ルイス・ハミルトン(メルセデス)がセクター2全体ベストを更新し、1分24秒381でフェルスタッペンを0.102秒上回った。Q2トップはハミルトン、2番手フェルスタッペン、3番手ノリスとなった。以下ピアストリ、ルクレール、ジョージ・ラッセル(メルセデス)、ガスリー、エステバン・オコン(アルピーヌ)、アロンソ、ボッタスの10台がQ3進出。
11番手角田、12番手サインツ、13番手にターン5でのトラックリミット違反でタイム抹消となったペレス、14番手アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)、15番手ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)の5台がQ2敗退となかった。
■Q3:マクラーレン2台が痛恨のタイム抹消
ポールポジションを決める最終Q3は12分間。新品ソフトを使い切ってQ3進出を果たしたボッタスはユーズド、残る9台はセッション開始時点より新品ソフトを装着した。
Q3最初のアタックでフェルスタッペンは1分23秒778をマークし暫定首位に浮上する。続いてQ2トップタイムをマークしたハミルトンがアタックも0.527秒届かない。
最初のアタックを終えた時点でフェルスタッペン、ハミルトン、ラッセル、ピアストリ、ルクレール、オコン、アロンソ、ガスリー、ボッタス、そしてターン5でのトラックリミット違反でタイム抹消となったノリスというオーダーに。
残り3分30秒というところで各車再びコースへ。ボッタスを除く9台は新品ソフト、ボッタスは3周ユーズドのソフトを装着。真っ先にコースインしたフェルスタッペンは2周のウォームアップを経てアタックに、しかし、コースオフがありタイム計測する前にピットへ戻ることに。
そんななかノリスが1分24秒074をマーク、フェルスタッペンには0.296秒届かなかったが2番手に浮上する。しかし、ノリスのこのタイムがタイム抹消に。さらにノリスのタイム抹消により、暫定3番手に浮上していたピアストリについても、トップ3インタビュー中にタイム抹消が発表されるというマクラーレン陣営にとってはまさかの事態に。
フェルスタッペンが悠々と、余裕を感じさせながら今季10回目のポールポジションを獲得。マクラーレン2台の降格により、2番手ラッセル、3番手ハミルトンと、メルセデス勢が2-3を獲得。
4番手アロンソ、5番手ルクレール、6番手にピアストリ、7番手ガスリー、8番手オコン、9番手ボッタス、そしてノリスが10番手というトップ10となった。
7日はスプリント・シュートアウト並びに、F1スプリントが開催され、2023年F1第18戦カタールGP決勝は、日本時間の8日26時より57周で行われる。
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