バスティアニーニ、ワークスドゥカティ蹴散らし3勝目! アプリリア3連続表彰台|MotoGPフランス決勝

 

 ル・マンのブガッティ・サーキットでMotoGP第7戦フランスGPの決勝レースが行なわれた。優勝はグレシーニのエネア・バスティアニーニ。今シーズン3勝目となった。
 フランスGP決勝日は雨予報が出ていたこともあり、コンディションが心配された。実際、Moto3クラスの決勝レースでは一時的に雨が降る場面があった。ただその後天候は回復。MotoGPクラスは快晴、気温28℃、路面温度37℃のコンディションでレーススタート時刻を迎えた。
 全27周の決勝がスタートすると、2番グリッドのジャック・ミラー(ドゥカティ)が好加速を見せホールショットを奪取。ミラーは1周目から後続を引き離そうという走りで、2番手以下はフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)、エネア・バスティアニーニ(グレシーニ)といった並びだ。
 序盤は接触含みの荒々しいスタートとなり、隊列も崩れ気味。3周目には2番手のバニャイヤが0.3秒差、3番手のバスティアニーニは既に1秒差となっていた。
 また上位を走っていたアレックス・リンス(スズキ)は、3周目のターン1で曲がりきれずにグラベルへ高速で突入。ターン4でコースに合流したところで転倒してしまった。
 先頭争いは4周目にバニャイヤが接近してミラーをオーバーテイク。ミラーはすぐに反撃できず、逆に0.4秒ほどのギャップを築かれてしまったうえ、3番手のバスティアニーニにも迫られた。
 バスティアニーニは10周目にはミラーの直後に迫る、テールトゥノーズ状態。そして12周目、バスティアニーニがターン8のブレーキングでミラーを抜き去ってバニャイヤを追いかけた。
 後方ではポイントリーダーのファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)がアレイシ・エスパルガロ(アプリリア)と5番手を巡ってバトル。先頭を行くバニャイヤから、6番手のクアルタラロまで0.4秒ほどの差で等間隔に続いていた。
 なお15周目には4番手のジョアン・ミル(スズキ)が転倒。アレイシ・エスパルガロやクアルタラロは労せずひとつポジションをあげた。
 先頭争いでは2番手のバスティアニーニが徐々にペースアップ。残り10周となる頃には、バニャイヤの真後ろで動きをじっと観察していた。
 バスティアニーニが動いたのは残り7周。ターン3にかけてブレーキングでイン側に飛び込み、オーバーテイクをしかけていった。バニャイヤはすぐさま反撃し、一旦は先頭を奪い返したが、その後バニャイヤはブレーキングで止まりきれずにオーバーラン。バスティアニーニが単独で先頭に躍り出た。
 一旦ポジションを落としたバニャイヤは、最終コーナーでスリップダウンを起こして転倒してしまい、ここでリタイア。先頭を走っていたはずが、一転してノーポイントの厳しい結末となってしまった。
 先頭に立ったバスティアニーニはペースを落とすことなく快調な走りを見せ、2番手以下の後続を引き離し続けた。
 焦点はアレイシ・エスパルガロとクアルタラロによる3番手争いに移ったものの、クアルタラロはなかなかオーバーテイクをしかけられないままラップを消化。レースは残り3周となった。
 一人旅のバスティアニーニは最終的に3秒以上の差を築く、悠々とした走りでトップチェッカー。今シーズン3勝目を挙げた。
 2位はミラーだ。注目の3位争いは最終ラップにクアルタラロが再びチャージをかけてテールトゥノーズ状態に持ち込むが、オーバーテイクすることはできず。アレイシ・エスパルガロが3位に入り、3戦連続の表彰台となった。
 日本人ライダーの中上貴晶(LCRホンダ)は12番グリッドからのスタートで一気にポジションアップ。7~9番手周辺で争う形となり、最終的に今季ベストタイの7位でフィニッシュ。ポイントを持ち帰った。
 
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