メルセデスF1は「調子を取り戻した」とフェラーリ代表。一方トップとの差については“昨年のフェラーリのよう”と語る
F1第6戦スペインGPでメルセデスはパフォーマンスを復活させて称賛を浴びたが、フェラーリF1のチーム代表であるマッティア・ビノットは、メルセデスのマシンがトップ集団のライバルたちにいまだ大きく差をつけられていると主張している。
メルセデスはバルセロナでアップグレードパッケージから大きな恩恵を受け、シーズン当初からW13に影響を及ぼしていた慢性的なポーパシングの問題の大部分を、ようやく解決することができた。
バルセロナ-カタロニア・サーキットでの予選ではジョージ・ラッセルは4番手、ルイス・ハミルトンは6番手につけ、決勝日はラッセルが3位、ハミルトンはオープニングラップで喫したパンクのせいで一旦は最後尾になったものの、その後激しい追い上げを見せて5位でフィニッシュした。
ビノットはメルセデスがスペインで前進したことを評価した一方で、ライバルのパフォーマンスを総体的に見ることを主張した。
「まずはおめでとうと言いたいと思う。彼らはマシンのスピードを改善して調子を取り戻したのだから」とビノットは『Sky F1』に語った。
「短いサーキットなのに、予選のラップで彼らはコンマ7秒ペースが遅れていた。(レースでは)彼らは30秒以上レッドブルから遅れてフィニッシュした。シャルル(・ルクレール)とは40秒近くの差がついたかもしれなかった」
「66周で40秒ということは、結局1周あたりコンマ6、7秒だ。1周あたりコンマ6、7秒というのは、やはり大きい。昨年のフェラーリのようだ」
レッドブル陣営では、クリスチャン・ホーナー代表がメルセデスの突然の復活にいっそう感心していたかもしれない。ホーナーは、まだ先の長いチャンピオンシップにおいて、メルセデスを見限るのは愚かなことだと述べた。
「物事がいかに早く変化するかを示していると思う」とホーナーは述べた。
「オーストラリアの後、我々は40ポイント差をつけられていたはずだ。そしてその数戦後、我々は26ポイント差をつけてモナコに臨む。このことは、F1では物事の移り変わりがいかに激しいかということを示している」
「まだ獲得できるポイントが多くある時点で、私がメルセデスのことを忘れることがないのは、それが理由だ。フェラーリにも非常に速いマシンがあることは分かっている。つまり、状況はすぐに好転する可能性があるということだ」
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