ハース代表、アメリカでのF1視聴率減少に動じず。チームには現在も多くの関心が寄せられていると語る

 

 ハースF1のチーム代表を務めるギュンター・シュタイナーは、最近アメリカでF1のテレビ視聴率が落ちたことについて懸念は抱いていないと述べている。

 近年、アメリカにおけるF1人気は、Netflixの『Drive to Survive(邦題:栄光のグランプリ)』の成功にも押されて大きく高まっている。F1はアメリカでの成長を利用して、カレンダーにマイアミとラスベガスの2レースを追加しており、『ESPN』はアメリカでの放映権のために年間9000万ドル(約131億円)という高額の放映権料を払っている。この契約は2025年末まで有効だ。

 グランプリの盛り上がりは、今年5月のマイアミGPでも明らかだった。3日間のイベントに27万人のレースファンが来場したのだ。しかし多くの観客が来場したものの、『ESPN』は前年と比較してマイアミGPの視聴者数の減少を記録した。昨年のマイアミGPは『ESPN』の手配によって『ABC』が放送したが、260万人という視聴者を引きつけ、アメリカ史上最多のライブF1放送視聴者数を記録したが、今年は2022年の数字と比較すると『ABC』の視聴者数は25%減少したと報じられている。

2023年F1第5戦マイアミGP 表彰式
2023年F1第5戦マイアミGP 表彰式

 グリッド上で唯一のアメリカチームの代表であるシュタイナーは、格付会社『ニールセン』が報告した視聴数の減少は、F1の商業的魅力の観点から懸念材料となるかどうか質問された。

「テレビの視聴率はあらゆることのなかのひとつだと思う。私はテレビ視聴率とテレビの専門家ではないので、私の言葉を絶対的な真実と受け止めないでほしいが、現在は、特に若い人たちの間では多くのことがテレビ以外で視聴されていると思う。それを測定するための実際の手段はまだないだろう」とシュタイナーは説明した。

「そうしたことについて取り組みが行われているのだろう。我々が実際に知るよりも多くの人たちが視聴していると思う。テレビ視聴率は20年前と同じ方法で測定されているからだ」

「先程も言ったように、私はテレビ視聴率の専門家ではない。だが事情に詳しい人たちと話したところ、レース視聴者を測定するにはより最新の方法を採用する必要があるということだ」

 2023年シーズンに先立ち、ハースはアメリカおよび国際的なP2P決済兼送金会社の『マネーグラム』とタイトルスポンサー契約を締結した。シュタイナーによると、チームに寄せられるアメリカのスポンサー候補からの関心は衰えていないという。

「全体的に依然として多くの関心が寄せられている。現在さまざまな関係者と話し合っているが、非常に高い関心がある。レースウイークに、レーストラックにどれだけ多くの広告や新たな広告があるかを見てみれば、非常に高い関心があることがわかると思う」

「チームとして我々はかなり多くの協議を行っている。通常のスポンサーシップの話し合いでは、人々は事実やすべてを知りたがる。彼らは来年の契約について時間をかけており、急いではいない。だが話し合いは順調だ」

ケビン・マグヌッセン(ハース)
2023年F1第13戦ベルギーGP ケビン・マグヌッセン(ハース)

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