F1モナコGP、赤旗中断中に停電発生。スタートシステムの不具合で、スタンディングスタート不可に
F1モナコGPは、突然雨が降り出したことで特に序盤は混乱のレースとなったが、舞台裏では停電が発生し、様々な影響が起きていたようだ。
スタート直前に雨が降ってきたことで、モナコGPはスタート手順が中断された。フォーメーションラップ開始の時刻は2度変更。当初の予定より16分遅れの現地時間15時16分に、セーフティカー(SC)先導で各車が走行を開始した。
だが雨量は多く、SC先導で2周を走ったところで赤旗掲示。各車がピットレーンに戻り、コンディション改善を待つことになった。
フォーメーションラップの開始時刻が16分に設定されたのは、激しい雨が降ることが予想されていたため、チームにウエットタイヤに交換する機会を十分に与えたいというFIAの判断からだった。
赤旗後、雨が落ち着き走行が再開されるまで45分もの時間を要したが、実はピットレーンにマシンが並んだときに停電が発生。スタートシステムに不具合が生じたため、リスタートまでに時間がかかってしまったようだ。
赤旗後のリスタートに関しては、2020年を前に導入された新ルールにより、レースディレクターが適切だと判断した場合、グリッドについてスタンディングスタートでレースを再開することができるようになっている。
実際、今回も雨で赤旗が出される前までは、スタンディングスタートの選択も可能だったようだが、停電によってスタートシステムが完全に機能するかどうか確認できず、その後はローリングスタートを実施するしかなかったようだ。
ルイス・ハミルトン(メルセデス)はレース後、2度あった赤旗後のリスタートはいずれも、スタンディングスタートが可能だっただろうと語ったものの、最初のリスタートは「水しぶきがクレイジーなほど多かった」ため、ローリングスタートがベストだったと認めている。
多くのドライバーは、コンディションに対応できていたはずなのにも関わらず、予定通り15時にレースが始まらなかったことに困惑していたが、FIAによるとレースコントロールは「サーキットに急速に接近している激しい豪雨を監視」しており、スタート手順の中断は「今週末はウエットコンディションでの走行がなかったことを考慮し、安全上の理由から行われた」という。
ハースのビン・マグヌッセンは「スタートできたはずだ」と語った。
「もちろん、その後に豪雨でレースが赤旗になるようなポイントもあった。でも、それもレースの一部だ」
「コンディションに問題がなければ、僕らをスタートさせるべきだろう。もしくは、雨天時のドライビング講習を受けるとか、何か授業を受けるとかね!」
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