最新F1マシン、フェルスタッペンにとっては”制限”アリ……レッドブル、オーバーステア傾向求めて改善中
F1の2022年シーズンは、マシンのレギュレーションが大きく変化。グラウンドエフェクトを大きく活用した車体となっているが、2021年王者のマックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、この新マシンではもう少しフロントのグリップを必要としているという。
2022年型のマシンは以前よりもアンダーステア、もしくはニュートラルな特性になりがちだが、これがフェルスタッペンにとっては面白くない。彼はオーバーステアのマシンを好んでいることでよく知られているが、それが2022年型のマシンでは失われてしまうためだ。
今週の初め、レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、フェルスタッペンがフロントエンドの改善を求めていることを明かした。
「どういった言い方ををすればいいだろうか……このマシンはまだマックスの望んでいるものではない」
マルコはmotorsport.comに対して、そう語った。
「彼は強力なフロントエンドを必要としている。時速250kmでリヤが流れて他のドライバーがナーバスになるところでも、マックスは気づきすらしない。我々のマシンはかなりナチュラルな特性で、恐らくかなり自然だろう。そして、それが彼を悩ませている」
第8戦アゼルバイジャンGPを前にフェルスタッペンは、現在のマシンに対してフロントエンドの強化を求めているのかと尋ねられた。
すると彼は、微調整を進めていると説明したものの、状況は考えられているよりも劇的なモノではないと語った。
「もちろん、チェコ(チームメイトのセルジオ・ペレス)が昨年よりも多少快適に感じるようになっているだろうというのは、間違い無い」
「僕としては、フロントエンドでもう少し欲しいと思っていて、そこに取り組んでいる」
「このクルマに乗っていて、快適じゃないと言いたいわけじゃない。でも今のマシンは長いし、ワイドになっていてさらに重量も増えている。それでもコーナーをより速く駆け抜けるようにしたいんだ」
「つまり、すぐには改善できないものだけど、予選で本当にプッシュした際に、”もう少し”をひねり出せるようになるはずだ」
「ただそれは劇的なモノではない。僕は(第8戦までに)4勝を挙げている。これは昨年の同時期よりも優れているんだ。だからそんなに悪くないし、ちょっとしたことを微調整するだけだよ」
なお2022年型マシンが以前よりもアンダーに振られている特性については、ケビン・マグヌッセン(ハース)も同意している。
「マシンがよりアンダーステアだというマックスの意見には同意する」
「このマシンは以前までのマシンと同じようには曲がってくれないんだ」
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