F1カナダGPの予選で、アルピーヌのフェルナンド・アロンソが2番手となった。レッドブルのマックス・フェルスタッペンには敵わなかったものの、フェラーリのカルロス・サインツJr.を真っ向勝負で打ち負かしたのだった。
　カナダGPの土曜日は、フリー走行3回目からウエットコンディション。このセッションでトップタイムを記録したアロンソは、勢いそのままに予選に挑み、順調にQ3まで駒を進めた。
　そのQ3最後のアタックでは、セクター2まではサインツJr.の後塵を拝していた。しかしコントロールラインを通過した時には2番手。サインツJr.に0.152秒の差をつけた。
「良い気分だよ。僕らにとっては、この週末ここまでは信じられないようなモノになっている」
　1997年のF1王者であるジャック・ビルヌーブのインタビューに、アロンソはそう答えた。
「僕らはいつも、フリー走行では競争力があるんだけど、通常ならそれは金曜日だけだ。土曜日には少しペースが落ちてしまう。でも今日のウエットコンディションの恩恵を受けることができた」
「マシンは素晴らしかった。ドライブするのはとても快適だったよ。そしてファンの皆さんも、さらに攻めることができるように僕を後押ししてくれた」
　フロントロウ2番手からスタートを迎えるアロンソだが、その決勝レースは土曜日の雨から一転、ドライコンディションになることが予想されている。
　ドライコンディションでの見通しについて尋ねられたアロンソはそれには直接答えなかったものの、次のように語ってファンを沸かせた。
「どうなるか見てみよう。でも最初のコーナーでは、僕はマックスに攻撃を仕掛けるつもりだよ」
 
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