激変コンディションで予選2位アロンソ「次のコーナーのグリップが分からなかったから、ただベストを尽くした」
F1カナダGPの予選で、アルピーヌのフェルナンド・アロンソは2番グリッドを獲得し、周囲を驚かせた。アロンソはこれについて、Q3最後のアタックに全てを賭けたからだと語った。
アロンソがフロントロウを獲得するのは、2012年ドイツGP以来、実に約10年ぶりのこと。しかもフェラーリのカルロス・サインツJr.を真っ向勝負で下しての結果だった。
この結果についてアロンソは、予選Q3終盤はコースが急速に乾いていたため、ターゲットとするラップタイムを設定できなかったという。そのためライバルを気にするのではなく、ただ自分のベストを尽くす必要があると感じていたという。
「予選を戦い抜くのは難しかった。いつ、どのポジションにいるか、少し分かり難い状況だったからだ」
そうアロンソは語った。
「僕らには分からなかった。走る度に1〜2秒ラップタイムが改善していたからね。タイムの変化が大きすぎたと思うから、最終ラップにすべてをかけたんだ」
「毎周1秒ずつ速くなっていたから、次のコーナーで得られるグリップも未知数だった。だから推測して走る必要があった。良いアタックをしたいと思っていたんだけど、全てが順調だった」
変化する状況に素早く適応しながら、マシンの強力なセットアップを見つけることが、今回の予選パフォーマンスの鍵だったとアロンソは言う。ただ晴れ予報の決勝レースでは、ドライで本来ならば速いはずのマシンが後方から追い上げてくるはずであり、予選とは別のチャレンジになるだろうと考えている。
「今回は普通の予選ではなく、普通の1日でもなかった。だからこの結果は、様々なことの組み合わせだったはずだ」
アロンソはそう説明する。
「FP1はコース上がとても汚れていたから、コースの掃除をする必要があった。FP2はコンディションが良くなったので、正常なコンディションだった。その後、FP3はウエットコンディションで、予選はセミドライだった……つまり、同じ条件で2回走るということはなかった」
「直面する新しい状況に、本当に素早く適応しなければいけなかった。でも僕らは、マシンに正しく自信を持てていたようだ。良いセットアップだった。だからこの結果は、50%がチーム、50%がドライバーの功績だと思う」
「今日は全てがうまくいった。でもレースは明日だから、何の意味もない。土曜日にはポイントがもらえない。もし明日ミスしてしまうと、獲得ポイントはゼロになってしまうからね」
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