ハミルトンは今季ベスト4番手。タイヤのギャンブルが実を結ばなかったラッセル「ポールを狙っていた」/F1第9戦予選
2022年F1カナダGPの土曜予選で、メルセデスのルイス・ハミルトンは4番手、ジョージ・ラッセルは8番手だった。ウエットから徐々に乾いていくコンディションのなか、Q3最後のランを、ハミルトンは他のドライバーたち同様に新品インターミディエイトタイヤでアタック、一方、ラッセルは唯一ソフトタイヤに交換して臨んだ。ハミルトンはタイムを更新し、4番手に上がったが、ラッセルのギャンブルは実を結ばず、路面がかなり濡れていたターン1でスライドし、タイムを更新するチャンスを得られなかった。
■ルイス・ハミルトン(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム)
FP3 15番手(1分35秒692:ウエットタイヤ/12周)
予選 4番手(Q1=12番手1分33秒841:ウエットタイヤ/Q2=5番手1分25秒543:インターミディエイトタイヤ/:Q3=4番手1分22秒891:インターミディエイトタイヤ)
正直言って、最高の気分だよ。予選4番手だ! 4番手をこれほどうれしく思ったのは初めてだよ。F1レースを始めた2007年に、初めて予選4番手を獲った時のように、ものすごくうれしい。
こんな風に感じるのは、今年が本当に難しい年だからだと思う。昨夜、マシンの改善のためにたくさんの作業に取り組んだ。昨日は情報を得るために、ふたつの方向性を試してみた。決勝でも少しだけ異なるセットアップで走る。少なくともこのポジションを維持したいね。そのチャンスがあると思うよ。
このマシンをうまくまとめあげるには、すべてのことが必要だ。このサーキットでは、特に予選では、リズムが必要となる。このマシンは全く違うビートで動いているように感じる。通常のビートでは動かないから、慣れるのは大変だ。
雨は常にチャンスをもたらしてくれる。それに僕はこのトラックが大好きだ。ただ、今週末はずっと苦しんでいるし、明日もやるべきことは多い。チーム全員がポジティブな気持ちになってくれることを願っている。僕から彼らへのメッセージは、「どうかこれからも努力し続けてほしい」ということだ。「僕たちには君たちが必要だ。僕は君たちを必要としている」と伝えたい。全員ができる限りの努力をしている。僕は彼らを心から信頼している。いずれこのバウンシングを解決して、前進できることを願っているんだ。
■ジョージ・ラッセル(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム)
FP3 7番手(1分34秒259:ウエットタイヤ/11周)
予選 8番手(Q1=7番手1分33秒160:ウエットタイヤ/Q2=3番手1分24秒950:インターミディエイトタイヤ/:Q3=8番手1分23秒557:インターミディエイトタイヤ)
今日はハイリスク・ハイリターンのアプローチを取った。ポールポジションを狙うには、スリックで行ってみるしかなかったんだ。ターン1が他のコーナーと同じぐらい乾いていたら、いいポジションをつかむことができただろう。
今日は強力なペースを示すことができた。でも、無線でも言ったとおり、僕は4番手や5番手に甘んじるためにここにいるわけではない。僕たちはいろいろなことを試してみる必要がある。それにポイントは今日ではなく、明日手に入れるものだからね。僕は違うことを試したことに満足している。
ウイリアムズで走っていた去年のソチで、僕は似たようなギャンブルをして、それが功を奏して、3番手を獲得できた。だから、何か違うことをすることに常に前向きなんだ。今年は通常の環境では、予選がうまくいっていないしね。
明日は、8番手からスタートして、周囲のマシンを抜いていくことができるはずだ。そうして4番手か5番手に戻れるよ。チェコ(セルジオ・ペレス)とシャルル(・ルクレール)が後ろから追い上げてくるだろう。だからできるだけ早く順位を上げておく必要がある。
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