アロンソ、エンジンに問題が発生し、表彰台を逃す「メルセデスも抑えられていたはず」|F1カナダGP

 

 F1カナダGPを9位で終えたフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)は、エンジンに問題が発生していたため、レースペースに苦労していたと明かした。
 予選で2番手となり、決勝レースをフロントロウからスタートしたアロンソは、最終的には7番手でチェッカーを受けた。しかし残り2周というところでバルテリ・ボッタス(アルファロメオ)の攻撃を退けるために複数回進路を変更したとして5秒のタイム加算ペナルティを科され、最終的に9位となった。
 アロンソ曰く、レース中にエンジンの問題があったためペースが優れず、さらに戦略もうまくいかなかったことでポジションを下げることになったという。
「エンジン、それが唯一の答えだった」
 レース結果について尋ねられたアロンソはそう語った。
「20周目にエンジンに問題が起き、コーナーを立ち上がったすぐ後、ストレートの早い段階でエネルギーが切れてしまった」
「それについて修正しようとしたけど、うまくいかなかった。でもリタイアせずに済み、数ポイントを獲得することができた。でもそれ(エンジンに問題が生じる)までは、表彰台を目指して戦っていたと思う」
「レース序盤は、ハミルトン(ルイス・ハミルトン/メルセデス)に比べて力強いように感じた。フェルスタッペン(マックス・フェルスタッペン/レッドブル)やサインツ(カルロス・サインツJr./フェラーリ)のようなペースはなかったけど、ハミルトンやメルセデスを抑えることはできた」
「その後、バーチャル・セーフティカーがあった。運が良かったのか、悪かったのかは置いておいて、レースの流れる変えるモノだ。それでもまだ、僕らは3番手か4番手を争っていた可能性がある」
「しかしエンジンに問題が発生した後は、ただ走り切ることを考え、DRSを得ようとした。そのために、DRSの検知ゾーン前のコーナーを”カミカゼ”のようにドライブした。DRSが、ストレートで僕のポジションを守ることができる唯一の方法だったんだ」
 レース終盤、チームメイトのエステバン・オコンの真後ろを走っていたアロンソ。しかしチームにはこのままの順位でフィニッシュすると伝えられると、アロンソは不満を訴えた。
 これについてアロンソは次のように語る。
「僕は抜くことができなかった。僕のマシンは今週末すごく速かったから、とても苛立たしい状況だった」
「そして、ストレートでは1秒程度の遅れがあった。そんな状況でも僕はレースで速かったんだ。だから7番手でフィニッシュするのは信じられなかった」
「僕らは同じVSC(バーチャル・セーフティカー)でピットに入ったから、同じタイヤを履いていた。それでストレートで1秒失っていたから、コーナーで1.1〜1.2秒稼がなきゃいけなかったんだ。だから難しいレースだった」
 シーズン序盤、度々信頼性の問題に見舞われていたアロンソ。最近では幸運にもトラブルは落ち着いていたが、今回再び問題が発生したことで、表彰台を失ったと改めて語った。
「明らかに、14号車の信頼性の問題が改めて出てしまった。それは実に残念なことだった」
「僕は6位とか7位よりもっと良い順位を目指している。今週末は6位や7位よりももっと良い順位になれたはずだ」
「表彰台に上がれなかったのは、14号車の信頼性に問題があり、バーチャル・セーフティカーのタイミングの運が悪かったためだ。でも運をコントロールすることはできないけど、信頼性は少しは良くできるはずだ」
 しかしアロンソは、フロントロウに並ぶという経験を楽しんだという。アロンソがフロントロウから決勝レースをスタートしたのは、2012年のドイツGP以来約10年ぶりのことだ。
「確かに楽しかったよ。確かにもう少し普通の状況で戦えればよかったけど、僕は楽しんだ。でも、レースの終わり方が苛立たしい状況だった……そのことに苛立たしく思っている」
 
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