アルピーヌ、アロンソのPUトラブルはエア漏れ「メルセデスと戦えたはずなのに……」
アルピーヌのオットマー・サフナウアー代表は、F1カナダGP決勝でフェルナンド・アロンソのパワーユニット(PU)にエア漏れが起きたことで、パフォーマンスが低下してしまったと語った。
アロンソはウエットコンディションで行なわれた予選で2番手を獲得したものの、決勝レースではチームメイトのエステバン・オコンに次ぐ7番手まで後退。さらにフィニッシュ後に5秒のタイム加算ペナルティを受け、9位に終わった。
アロンソがポジションを落とした大きな要因は、PUに発生したトラブルだった。アルピーヌのオットマー・サフナウアー代表は、ストレートでのパフォーマンスが低下していなければ、メルセデスのルイス・ハミルトンやジョージ・ラッセルと戦えたと考えている。
さらにアロンソにとって逆風だったのは、バーチャル・セーフティカーが出た際に自身がピットに入れなかった一方で、このタイミングでライバルたちがピットに入り、ピット作業のロスタイムを少なく済ませたことだ。
「良いポイントを得られたが、セーフティカーがなければもっと良かったかもしれないね」
アロンソにペナルティが出る前、サフナウアーはそうレースを振り返った。
「でもそれをコントロールすることはできない。ウェットでのマシンのペースは良かった。ドライでのペースは、フェラーリやレッドブルほどではないが、メルセデスと同じぐらいだろうと思っていた」
「そして結果的には、ある事情からメルセデスにやられてしまった。でも、チャンピオンシップを通して彼らを倒して、ランキング3位にはなれないだろう。現実的に考えてね。だから4位を争うわけだから、たくさんのポイントを獲得したので嬉しいよ」
アロンソに起きたトラブルについては、次のようにサフナウアーは話した。
「今日はフェルナンドのマシンにちょっとした問題があって、そのせいで彼はエステバンの後ろでフィニッシュしてしまったんだ」
「それが何なのかはまだわからない。でも、どこかで空気が漏れていたようなんだ。でも、どこからかは分からない」
「それが温度の上昇という形で表れ、それを何とかしなければならなかったから、ストレートでのパフォーマンスに限界があったんだ。リタイアせざるを得なくなるほど、ひどくならなかったのが幸いだ」
アロンソはレース後、いつも彼のクルマにトラブルが起きることに懸念を示した。これに対し、サフナウアーは次のように語った。
「いつも彼に起こることではないと思うんだ」
「だが振り返って見る必要がある。そう感じるのは確かだ。だが正しいかどうかはわからない」
終盤、アロンソはオコンを抜こうと躍起になり、この週末は自分のほうが「100倍速かった」と主張した。
しかしサウナウアーは、ふたりのポジションを維持するという判断はチームにとって難しいモノではなかったという。
「いや、そうでもない。あの時、我々は5番手と6番手だっただろ? どうすればいいんだ? ふたりにレースをさせるのか?」
「彼にレースをさせるのは賛成だが、フェルナンドはパワートレインに問題があり、(空気の)リークによって直線のスピードが出なかったことを忘れてはならない。そしてエステバンは快く彼を待ってくれたので、DRSトレインを組むことができたんだ」
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