カナダではフェラーリの方が速かった……レッドブルのフェルスタッペン「まだ改善が必要だ!」

 

 先日行なわれたF1カナダGPでは、レッドブルのマックス・フェルスタッペンが勝利を手にし、今季6勝目を挙げた。しかし特にレース終盤はフェラーリのカルロス・サインツJr.にプレッシャーをかけ続けられる展開となった。
 これを受けてフェルスタッペンは、タイトル争いでは優位に立っているものの、まだまだ改善する必要があると語った。
 カナダGPでは、フェルスタッペンの直接のライバルであるシャルル・ルクレール(フェラーリ)がグリッド降格ペナルティにより最後尾(19番手)からスタート。これで、レースにおける脅威はないようにも思われた。
 しかしレース終盤には、ルクレールのチームメイトであるサインツJr.がフェルスタッペンの真後ろに貼り付き、厳しいプレッシャーをかけた。ペース自体はサインツJr.の方に僅かにアドバンテージがあるように見えたが、結局フェルスタッペンが最後まで抑え切ることに成功し、トップチェッカーを受けた。
 フェルスタッペンはこのレースを受け、レッドブルが「最速ではない」ことに気付いたと明かし、「改善する必要がある」と語った。
「まだ長いシーズンが残っている。もちろん、僕らは大きな差を築いているけど、その状況がいとも簡単に変わってしまう可能性があることも分かっている」
 ランキングで大きなリードを築いていることについて尋ねられたフェルスタッペンはそう語った。
「第3戦の時点では、僕は46ポイントもの遅れをとっていたんだ。だから落ち着いて、集中する必要がある。しかも今日(カナダGPの決勝)では最速じゃなかったから、改善する必要があるんだ」
「浮き沈みがあるね。先日のバクー(アゼルバイジャンGP)では、レースでは力強いように見えた。今回はそうじゃなかったけど、それでも勝つことができたんだ。チーム全体と協力して、少しでもマシンを改善できるところを見つけなければいけない」
 ランキング上ではレッドブルの方が圧倒的優勢であるものの、予選ではフェラーリの方が速いことが多い。フェルスタッペンは今季ここまで2回のポールポジションを獲得しているが、対するルクレールは既に6回のポールポジションを獲得しているのだ。ただ決勝では、タイヤのデグラデーションが少ないこと、そして最高速を武器としたレッドブル勢が強さを発揮している。
 フェルスタッペンは、カナダGPの決勝でフェラーリが速かった理由は分からないとしながらも、レースによって勢力図が異なるため、特に目新しいモノではないと考えているようだ。
「彼らがいつも、土曜日に速く、日曜日に遅くなるというわけではないと思う。バルセロナでも彼らは速かったし、他のいくつかのレースも速かった」
 そうフェルスタッペンは言う。
「それで、少し浮き沈みがあるんだ。もちろん、その原因を理解する必要がある。予選では雨が降った。そして決勝は、グリーンなトラック(走行を重ねることで路面に乗ったラバーが流れ、グリップが低い状態)になったため、僕らにとっては役に立たなかったかもしれない。でもそれは、僕らが調べておかなければいけないことだ」
「コースのレイアウトや縁石など、僕らも調べてみるつもりだ。でも現時点では、レースで彼らの方が少し速かった理由を、実際に説明するのは難しい」
 
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