重くなり続けるF1はこのままでいいのか? ディ・グラッシが提言するF1の目指すべき姿

 

 飛行機は人のようなモノだと読んだことがある。つまり、飛行機も人も、時間とともに太り、大きくなるというわけだ。そして、レーシングカーについても同じことを言うことができるかもしれない。
 今年のF1マシンは、これまでで最も重い798kgだ。12年前、僕がF1でレースをした時よりも大幅に重くなっている。当時僕が走らせたヴァージンのVR-01は、ドライバーも含めた最低重量が620kgだったはずだ。しかもそれ以前は、もっと軽かった。しかし今年は798kg……その上、その最低重量に近づけるために、多くのチームがまだ苦労している。
 この傾向は、FIAのテクニカルレギュレーションがどうやって作り出されたかに関係している。
 F1のように大きく、重くなるのは自然の摂理ではない。F1チームが自由に選択できるのならば、現在の状況とは異なり、最も強力なエンジンを搭載し、かつ最も軽量なマシンになると思う。様々な理由から、マシンは軽ければ軽いほどいいはずだ。
 マシンの重量が重ければ重いほど、質量は大きくなる。当然加速は鈍くなり、コーナーでの遠心力も増える。もちろん、重心や重量配分、その他の要素も考慮する必要があるけどね……。またクラッシュした時の影響も、重量が重ければ重いほど大きくなる。

今年のF1マシンは、これまでで最も重い798kg
Photo …読み続ける

F1&雑談
小説
開発
静岡

小説やプログラムの宣伝
積読本や購入予定の書籍の情報を投稿しています
小説/開発/F1&雑談アカウントは、フォロバを返す可能性が高いアカウントです