F1、ネット・ゼロ・カーボン達成に向け新たな取り組みを発表。来季の開催地を地域別に分け移動などの最適化を目指す
F1は新たな取り組みとブランド戦略によって、2030年までにネット・ゼロ・カーボンを達成するというミッションの推進を継続している。
2030年までに二酸化炭素排出量をゼロにすることを目的に、F1は、2019年に包括的な持続可能計画と環境保護キャンペーンを発表した。この環境への取り組みは、グランプリレースの二酸化炭素排出量削減を目標とした達成可能な計画を実現するために、F1とFIAが持続可能性の専門家と緊密に協力した結果によるものだ。
プログラムの最新報告のなかで、F1は「目標に向かって進み、いかに技術革新とチームワークが我々の時代の課題に立ち向かえるかということを、次世代のファンに示すことを目指している」と述べている。
この3年間で、F1はすでに遠隔通信操作によって二酸化炭素排出量を削減しており、その結果輸送費を削減することができた。また貨物コンテナの再設計により、機材輸送においてより効率的な航空機を使用できるようになった。さらに、ロンドンのF1のオフィスは現在100%再生可能エネルギーを使用している。
今シーズンからエタノールを10%含むE10燃料が導入されたが、F1はパートナーのアラムコおよびすべての主要燃料メーカーと積極的に協業し、2026年の次期エンジン規格に向けて100%サステナブルな燃料を開発している。
サステナブルなドロップイン燃料は、市販車の通常の内燃機関エンジンで使用可能なためにそのように呼ばれているが、FIA F2とFIA F3で試用される予定だ。
F1が持続可能性を推進するなかで、新たな取り組みが追加された。F1は、2023年カレンダーを地域別に分けることを検討している。レースに来場するファンのために、移動の管理と貨物輸送を最適化し、二酸化炭素排出量削減の取り組みを模索するためだ。
F1は実質二酸化炭素排出量ゼロという目標達成の推進を、関係者全員が最も透明性の高い方法で確実に理解できるように、コミュニティ全体でネット・ゼロ・カーボン活動を共有する。今週末のイギリスGPからパドックやピットレーンに登場する予定の新たなブランド戦略によって、持続可能性の取り組みをアピールする予定だ。
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