ウイリアムズ、アルボンの退院を報告……決勝スタート時にピットウォールに叩きつけられるも無事

 

 ウイリアムズはF1イギリスGPでクラッシュを喫したアレクサンダー・アルボンの無事を報告。搬送された病院から退院したことを明かした。
 イギリスGPの決勝レースでは、スタート時に多くのマシンが巻き込まれるクラッシュが発生。ジョージ・ラッセル(メルセデス)がピエール・ガスリー(アルファタウリ)との接触によりコントロールを失い、並びかけていた周冠宇(アルファロメオ)に側面から激突。周のマシンは上下逆さまに吹き飛んだ。
 クラッシュしたマシンを避けるべくアルボンは速度を緩めたものの、セバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)がこれを避けきれず追突。アルボンはコース右手のピットウォールのフロントから叩きつけられ、コース中央に弾き返されたところで回避できなかった角田裕毅(アルファタウリ)とエステバン・オコン(アルピーヌ)にヒットした。
 アルボンはマシン停止後、チーム側に無線で大丈夫だと伝えたが、メディカルチームが彼をコックピットから引き出すのに若干の時間を要した。
 アルボンはサーキットのメディカルセンターで初期チェックを受けた後、地元のコベントリー病院へ搬送。精密検査を経て、7月3日(日)の夜に病院を後にした。
 現地時間20時30分頃に発表された声明の中で、ウイリアムズは次のようにコメントしている。
「アレックスに問題ないことが分かり、コベントリー病院を退院できたことを我々は嬉しく思っている。皆さんからの温かい言葉に感謝している」
 
 アルボン本人もこう語っている。
「1周目のアクシデントに巻き込まれたみんなが無事で本当に良かった。サーキットとコベントリー病院の医療スタッフの皆さんに感謝したい。レースが始まる前に終わってしまったのは残念だが、僕らはすでに(次戦)オーストリアに視線を向けている。次回に期待したい」
 ウイリアムズのヨースト・カピト代表は、motorsport.comの取材に対し、アルボンはピットウォールとの接触が一番の衝撃だったと明かした。
「彼は少し痛がっている」とカピトは言う。
「明日どうなるか見てみよう。本当に一安心だ。私にとってはそれが一番重要なことで、それ以外のことはもうどうでもいい」
「フィジオが彼とメディカルセンターに行って、色々と情報をもらったけど、今は問題ない。脊中に痛みがあるみたいで、それは気をつけなければならない」
「安全性が幾度も機能することが重要なのだ。後ろからぶつけられても、決して急減速していた訳ではないから、それほど状況は悪いようには見えなかった」
「それからスピン状態になって、エネルギーを失うと(マシンは)止まらなくなる。でもピットウォールとの接触はハードだったようだ」
「これがレースだ。悔しがっても仕方のないことだ。一番大事なのは、みんな無事にマシンを降りたことで、他のことはどうでもいいことだ」
 アルボンに大きな怪我がないと分かったことで、ウイリアムズは1週間後のオーストリアGPに目を向けている。
 チームはイギリスGPでアルボンのマシンに最新の大型アップデートを投入し、そのチームメイトのニコラス・ラティフィはイギリスを従来型のパッケージで走り比較テストを行なった後、オーストリアでアップデートを受けるという手筈になっていた。
 しかしイギリスではアルボンのマシンはクラッシュにより大きく破損。1週間のうちにアップデート版のマシンを2台分用意するだけの生産能力があるかと尋ねられたカピトは、次のように答えた。
「確認してみないと分からないけど、良い状況ではないね」
「いくつかのパーツは2セット用意できているかもしれないが、それは全てではないかもしれない」
「本当にダメージがあるか、他のパーツがどこにあるのかを確認する必要がある」
 
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