フォーメーションラップ中の無線でドライバー7人召喚……最終的にはお咎め無しの判断に

 

 F1第11戦オーストリアGPの2日目はスプリントが行なわれた。このレース開始前のエクストラフォーメーションラップ中の無線を巡って7人のドライバーが召喚を受けていたが、最終的に不問という判断が下った。
 オーストリアGPのスプリントレースはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)のトップチェッカーで終了したが、開始直前のフォーメーションラップでは周冠宇(アルファロメオ)がパワーを失って最終コーナーでスローダウンしてマシンをコース上に止めてしまうトラブルが起きた。
 周はマシンを再び動かすことができ、ピットレーンからスプリントに参加できたが、この出来事によってフォーメーションラップは追加でもう1周行なわれることになり、レースは1周減算の23周で行なわれた。
 その後レースはつつがなく行なわれたが、レース後には7人のドライバーが、エクストラフォーメーションラップ中のチームとの無線に関して、召喚を受ける事態となった。
 召喚を受けたのはミック・シューマッハー(ハース)、エステバン・オコン(アルピーヌ)、ダニエル・リカルド(マクラーレン)、セルジオ・ペレス(レッドブル)、ジョージ・ラッセル(メルセデス)、そしてアストンマーチンのセバスチャン・ベッテルとランス・ストロールだ。
 スポーティングレギュレーションでは『ドライバーは、1人で援助なしに運転しなければならない』と規定されていて、エンジニアが無線でドライバーへ情報を過剰に提供することを取り締まることにも適用されてきた背景がある。
 そしてスチュワードは土曜夜に各チームとヒアリングを行なったが、結果的に7人のドライバー全員が、レギュレーション違反は無かったと判断を下した。
「スチュワードは関係するチームマネージャーと面会し、調査中のメッセージについては、許可されるものだと判断した」
 FIAの声明にはそう記されている。ペナルティなどが発生しなかったため、スプリントレースの最終的な結果、ひいては決勝レースのグリッドに変更が発生することはなかった。
 
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