勝利逃したルクレール、手痛いミスを嘆く「こんなことではタイトルは獲れない」代表はスロットル発言を説明/F1第12戦
2022年F1フランスGP決勝で、フェラーリのシャルル・ルクレールはトップを走行中にコースオフし、17周でリタイアした。
ポールポジションからレースをリードし、1秒前後の差でついてくるマックス・フェルスタッペン(レッドブル)を抑えながら走行。16周目にフェルスタッペンがピットインしたことで、後方に約10秒のギャップができた状態で走っていたルクレールだが、コーナー半ばでリヤのコントロールを失ってコースオフ、ターン11のバリアにクラッシュした。
クラッシュ直後の無線でルクレールが「スロットルを見つけられない」と言って、悲痛な叫びを上げるシーンが放送された。そのため、オーストリアGPと同様にスロットルのトラブルが発生したかと思われたが、後に本人とチームは、ドライバーのミスが原因と明かした。
マッティア・ビノット代表は、ルクレールがスロットルのことを話したのは、トラブルが起きたという意味ではないとして、再スタートしようとしていてできなかった時に口にした言葉だったと説明した。
「(ドライバーの)単なるミスだ。信頼性の問題が発生したのと同じように、時に起こることだ。あれは純粋にドライバーエラーだった。(ルクレールが)スロットルについて話したのは、リバースに入れて、バリアから離れようとしていた時のことだった」とビノットは『Sky Sports F1』に対してコメントした。
「シャルルに対して言ったのは、『我々は自分たちの状況をより困難にしているが、好転させることができれば、今後はもっと楽しめるようになる』ということだ。アプローチにおいて、常に改善し、学習すべきことはあるものだ。だが、一歩一歩進歩し、より良くなっていく」
「予定どおりにいかなかったけれど、優れたパフォーマンスがあることは確認できた。タイヤマネジメント、タイヤのデグラデーションは、今回も、レッドブルより少し良かったと思う。15周を過ぎてもシャルルは問題なかったし、マックスに対して0.2~0.3秒ずつ引き離していた。マックスの方はかなり早い段階でピットストップをしなければならなかった」
「我々のマシンが速いということを証明した。非常に競争力が高いマシンだ。気持ちを切り替えて、ハンガリーのことを考える必要がある」
■シャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリ)
決勝=リタイア
1番グリッド/タイヤ:ミディアム
本当にがっかりしている。望んでいた結果ではない。優勝できる速さがあったのに、僕がミスをして、その代償を払うことになった。家に帰ってリセットしてから、次のハンガリーに向かう。そこでもう一度全力を尽くすつもりだ。
(レース後の会見で語り)単なるミスだと思う。アウト側に行きすぎて、おそらくタイヤが汚れた部分に乗ったのだろう。自分のミスだ。こんな風にミスをし続けるようなら、タイトルを獲れなくても仕方がない。
考えすぎてリヤを失った。とても難しい週末だった。マシンバランスに苦しんでいたんだ。僕はオーバーステアなマシンが好きだけど、これほど気温が高いと、一貫性を発揮するのが難しい。いつもと同じプロセスを経て、分析するよ。おかしな形でスナップが出たので、データを見て、自分が知らない何かがあったのかどうか理解する。ただ、僕が思うのは、これはミスであるということだ。
(『Sky Sports F1』に語り)今の僕は、キャリアのなかで最高レベルのパフォーマンスを発揮していると思うが、こういうミスを続けているようでは、ハイレベルのパフォーマンスを見せても意味がない。
僕はあまりに多くのポイントを失っている。イモラでは7点、ここでは25点だ。今日は僕たちのマシンがコース上で一番強かった。もし32点差でタイトルを獲れなかったら、何のせいなのか、僕には分かるだろう。受け入れがたいことだ。こういうことをなくす必要がある。
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