4度のF1チャンピオン、セバスチャン・ベッテルが2022年末での引退を発表。チームは契約延長を希望も本人の意思を尊重
アストンマーティン・アラムコ・コグニザントF1チームは、7月28日、セバスチャン・ベッテルが2022年末でF1から引退することを発表した。2007年からF1で活動しているベッテルは、現在35歳、ここまで4度のF1タイトルを獲得し、今年の最終戦アブダビGPで300戦目を迎える。優勝回数は53回で、ルイス・ハミルトン、ミハエル・シューマッハーに次ぐ歴代3位という、偉大なるキャリアの持ち主だ。
2007年第7戦アメリカGPでにBMWザウバーからデビュー、第11戦からトロロッソに移り、2008年イタリアGPでは同チームで初優勝を挙げた。2009年にレッドブルに昇格、2010年から2013年までダブルタイトル獲得を達成した後、2015年にフェラーリに移籍。しかし憧れのフェラーリではチャンピオンになることはできず、ランキング2位を2回獲得した後に、2021年に現在のアストンマーティンに加入した。
突然の引退発表に際し、ベッテルは次のようにコメントしている。
「この15年間、F1の世界で大勢の素晴らしい人々と働く機会に恵まれた。ここで挙げたい人、感謝したい人は数えきれない。この2年、アストンマーティン・アラムコ・コグニザントF1チームのドライバーを務め、ここまでの結果は望んでいたほどよくはないが、チームが今後最高レベルでレースをするために必要なものはすべて揃っていると僕は確信している」
「去年僕が行った仕事、今年続けている仕事が、今後チームが勝利に向けて発展していくことに役立つことを願っている。今年最後までの10戦、いつもどおり全力を尽くすことを目標に、懸命に取り組んでいく」
「引退するという決心をするのは難しいことだった。これについて長い時間を費やして考えた。今年の終わりに、改めて時間をとって、次に何に集中するかを考えたいと思う。ただ、父親として過ごし、家族との時間をもっと取りたいことだけは確かだ。でも今日はさよならを言うタイミングではない。すべての人にありがとうと言う機会にしたい。特に、ファンの皆に感謝する。彼らの情熱の支えなしには、F1は存在することはできない」
チームのエグゼクティブチェアマン、ローレンス・ストロールは、チームとしてはベッテルに来年も残ってほしいと思っていたと述べている。
「セバスチャンには心からの感謝の気持ちを伝えたい。彼はアストンマーティン・アラムコ・コグニザントF1チームのために、この1年半、素晴らしい仕事をしてくれている」
「我々は彼に来年も我々のチームで続けてほしいという意向を明確に伝えていた。だが、結局は彼が自分と自分の家族にとって正しいと感じることをするのであり、我々としてはそれを尊重する」
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