F1出走300戦を超えたハミルトン「今も新鮮な気持ちだし、エネルギーは十分」優勝争いに戻るため取り組みを継続
メルセデスのルイス・ハミルトンは先週末のF1第12戦フランスGPで、節目となる300回目のグランプリ出走を果たしたが、7度の世界チャンピオンであるハミルトンは、F1での将来に向けたエネルギーは「今も十分にある」と述べている。
ポール・リカールで開催されたフランスGPで、ハミルトンはレッドブルのマックス・フェルスタッペンの後ろで2位に入賞し、300回の出走を成し遂げたF1史上6人目のドライバーとなった。
メルセデスF1のチーム代表であるトト・ウォルフは、ハミルトンがキャリアのなかで出走回数400回に到達するか、もしくは現在の記録保持者であるキミ・ライコネンの350回を抜くことができるか尋ねられると、ハミルトンはまだあと5年か10年はレースを続けられるだろうとコメントした。ウォルフの返答は冗談混じりのものではあったが、それでもF1で最多優勝回数を誇るハミルトンが2023年以降、すなわち現在のメルセデスとの契約終了以降もグリッドに残る可能性を示唆するものだった。
「それは随分と多いレース数だね!」とハミルトンはウォルフの突飛な予測に応えて語った。
「まずはこの地点まで到達できたことに感謝したい。でも僕は今も新鮮な気持ちだし、エネルギーが十分にあると感じている」
「自分がしていることを楽しんでいる。僕は本当に誇りに思っているし、毎日どこかに到着してこの素晴らしい人たちのグループと仕事をすることを楽しんでいる」
「それにF1との仕事もこれまで以上に楽しんでいるよ。優れた人たちがF1を率いているし、スポーツとしての方向性について素晴らしい会話をしているから、かつてないほどに僕は楽しんでいる」
しかしハミルトンの第一の野望は、短期的にはチームと自分自身を優勝争いに戻すことだという。
「もちろん僕は優勝争いに戻りたい。時間はかかるが、ある段階で腰を落ち着けて将来について話すことになるだろう」
「でもチームとともに、常に成長を続けていきたいと思う。レースをすることもひとつだが、外部で行っている仕事も続け、さらに多くのことを行う。僕たちはそうしていくよ」
実力で表彰台の最上段に戻ることは、メルセデスにとって段階的なプロセスであることに変わりはないが、チームとドライバーは往々にしてそのことにもどかしさを感じるものだ。
「1周走ると『1.7秒遅い』と言われ、その後本当にいいラップをまとめると『1.1秒遅い』と言われるようなもので、やれやれという感じだ」
「僕は自分の力でその状況を変えることはできない。もちろん誰もができる限り懸命に作業をしているんだよ。毎週末、僕たちは小さなことを試して改善しているが、時には何の違いも出ないことがある。みんなにとって難しい状況なのは確かだ」
「持続的に少しずつ取り組むだけだ。残念ながら今の時点で大きく飛躍することはできない。でも、もしかしたらいつか大きな一歩を踏み出せてトップに行けるかもしれない。それは誰にも分からないよ」
「今年の後半にはどこかより上の方にいたいと願っているが、来年のマシンは戦えるものになるだろう」
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