マグヌッセン”ちょっと”不安「改善に繋がるか分からない」ハースF1、ハンガリーで大規模アップデート投入

 

 ハースF1は今週末のハンガリーGPで、シーズン最初の大規模アップデートを投入する予定だが、ケビン・マグヌッセンはその効果に少しばかり不安を感じているようだ。
 ハースは他のチームとは異なり、今シーズンこれまでのところ、大規模なアップデートの投入は行なわず、小さな改良を繰り返してきた。これにより、既存のパッケージのポテンシャルを引き出し、今季ここまでに34ポイントを獲得している。
 マグヌッセンはそのうち、22ポイントを獲得。開幕戦バーレーンGPでは5位に入り、第11戦オーストリアGPでも7位入賞……シーズンを通じてコンスタントにポイントを獲得できていることに驚いていた。
 そのマグヌッセンのマシンには、今週末のハンガリーGPで様々なアップデートが投入予定。一方チームメイトのミック・シューマッハーのマシンには、夏休み明けに同等のアップデートを投入する予定だ。
「今季はこれまで、思ったよりも高いパフォーマンスを発揮できている。でも、基本的に冬のテスト以降、アップグレードは投入していない」
 マグヌッセンはフランスGPの際にそう語った。
「僕らがどれだけパフォーマンスを引き出したのか……それはちょっと驚くべきことだと思う」
「でも新しいパッケージを投入するのは少し……今持っているモノに加えて、何かの改善に繋がるかどうか、もしくは一歩後退してしまうのか……そういうことについて、少し心配している。でもよりポテンシャルのあるモノに向かって、努力するつもりだ」
「どうなるかは分からない。でも、その結果を目にするのは実に興味深いね」
 2019年、当時マグヌッセンが在籍していたハースは、大規模なアップデートを投入したものの、パフォーマンスの向上には繋がらず、むしろ後退するような形になった。そのためチームは、シーズン途中で最初のパッケージに戻すということになった。この時の経験が、マグヌッセンの発言の裏にあるはずだ。
「僕らは誰もが、マシンに新しいパーツを取り付けることで、コンマ数秒速く走れるようになりたいと思うものだ。でも、それがどう機能するかは分からない」
 マグヌッセンはそう語った。
「それによって、多くのポテンシャルを解き放とうとしている。そして学べば学ぶほど、物事はより早く進んでいく」
 またマグヌッセンは、今シーズンから導入された新レギュレーションに対する理解が不足しているため、アップデートの効果を確認するということが、これまでのマシンとは「非常に異なっている」と語った。
「全てのチームが、跳ね回っているマシンでコースを走った。それは、誰もが予期しなかったことだ。そういう異なるマシンでレースをしているのは、事実だと思う」
 そうマグヌッセンは語った。
「昨年までは各チームとも、それまでの4年と同じようなマシンを走らせた。つまり、アップデートを投入したとしても、マシンのコンセプトは同じだったんだ。でも今年のマシンは、全く新しいモノだ」
「それが僕らが、アップデートをせずとも、多くのパフォーマンスを見つけ出すことができている理由の一部だと思う」
 
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