クアルタラロ、決勝レース序盤のペナルティ消化に警戒「安全の面でもかなり難しい」

 

 MotoGPのポイントリーダーであるファビオ・クアルタラロは、イギリスGPの決勝レースでロングラップペナルティを受けるが、これをかなり警戒している様子だ。
 クアルタラロは前戦オランダGPでアレイシ・エスパルガロ(アプリリア)と接触。この一件が、ペナルティの原因となった。
 クアルタラロは金曜日のフリー走行2セッションで、ターン14のアウト側にあるペナルティ用のロングループを何度も通過し、ペナルティを消化する練習を行なっていた。
 決勝レースでは、レースディレクションが1周目にペナルティの指示を出し、そのメッセージを受けてから3周以内にペナルティを消化する必要がある。
 2020年のチェコGPでは、ヨハン・ザルコがロングラップ・ペナルティを消化しながらも3位表彰台を獲得した前例があるが、クアルタラロはペナルティ用のロングループの性質がサーキットごとに異なるため、ザルコの例から学ぶことは何もないと語った。
 また、レース序盤にペナルティを受ける上での安全性についても、クアルタラロは警戒している。
 ザルコの例から学ぶことはあるかと訊かれると、「いや、ブルノとは全然違うよ」とクアルタラロは語った。
「あの時は、ロングループがコーナーのすぐ外にあったし、彼はフィニッシュまで5周か6周のところでペナルティを消化した」
「今回、僕はレース序盤にペナルティを消化しなくてはいけない。レースの最初にペナルティを受けさせないでほしいんだ。かなり厄介なポジションでコースに復帰しなくてはいけないと思うからだ。これはとても重要なことなんだ」
「安全面を考えるとかなり難しい。1周目にいきなり消化するのではなくて、2周目、3周目の消化を希望する」
 クアルタラロはタイムロスを少なくするために限界までロングループを攻めることで、クラッシュしてしまうことを警戒しているようだ。
「ループは長いけど、最終的にはそれほど悪くないよ。そんなに長くないしね」
「もちろん何メートルか長く走ることになるからタイムはロスするけど、バルセロナほど長くないし、正確さが要求されることもないんだ」
「(路面が)ペイントじゃなくてターマックだからいいんだけど、バンピーなんだ」
「コンマ1~2秒を稼ぐためにクラッシュのリスクを冒す必要はない。コンマ2秒のロスくらいなら問題ない」
 また、クアルタラロはペナルティを科したスチュワードを揶揄し、今後のペナルティの判断材料になるのであれば「喜んで」処分を受けると語った。
「僕はまだこのペナルティに納得していない。でも今後のために、そしてスチュワードがこのペナルティのバランスを見つけるために役立つのなら、僕は喜んでペナルティを受けるよ」
 クアルタラロはFP2をトップで終えたが、久々にMotoGPバイクに乗ったことで、FP1では少し戸惑ったと認めた。
「FP1の最初の数周は少し迷ったので大変だった」
「パワーやハンドリングではなくて、ブレーキングでね。ターン8でブレーキングした時、このバイクがどれくらい止まるかを覚えていなくて、(レバーを)リリースしなければいけなかった。オランダGPの後、肩を痛めてしまってバイクに乗れていなかったから、奇妙な感じだったよ」
 
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