ケガは言い訳にしない。エスパルガロ、周囲のペースアップに困惑「レース展開が理解できない」

 

 MotoGP第12戦イギリスGP決勝、6番手からスタートしたアレイシ・エスパルガロ(アプリリア)は、9位フィニッシュと苦戦したが、ケガは言い訳にならないと語った。
 FP4でハイサイドを起こし、大クラッシュしたエスパルガロ。足を負傷しながらも予選を戦ったものの、痛みは酷く決勝レースの参加は日曜日になってから判断するという状態だった。
 ウォームアップでも6番手だったエスパルガロは、レース出場を決断。だがペースは上がらず、9位でのフィニッシュとなった。
 レースを振り返ったエスパルガロは、痛みに苦しんでいたと認めながらも、それを言い訳にはできないと語り、どうしてあのようなレース展開になったのか理解できていないという。
「本当に、感触は良かった」
「痛みは言い訳にはならない。明らかに、バイクの上で自由に動くことができなかったし、バイクを曲げていくことができなかった」
「レース中はずっと身体中に軋みはあったけど、痛み自体はあまり感じなかった」
「オーバーテイクができなかったし、アグレッシブにいけなかったのは残念だ。ウイナーから大きく引き離されたわけではなかったが、レース中はペースが上がらず、優勝争いに加われなかった」
「レースはレースだ。レース中にそれを示す必要がある」
「もっとペースは良いと思っていたし、勝利を争うことができると思っていた。でもそれはレースで証明しなければいけなかった」
「今日のレースは、まったく理解できなかった。2台のドゥカティは週末を通して全くペースが上がっていなかったのに、2台とも優勝を争った」
「今日、彼らは素晴らしい仕事をした。どこで彼らがペースを見つけたか分からない。(VR46のマルコ)ベッツェッキもとても強かった。彼は10位でフィニッシュした。ファビオ(クアルタラロ/ヤマハ)もとても強かったが、僕の近くでレースを終えた。トップグループにいたKTM(ミゲル・オリベイラ)、エネア・バスティアニーニ(グレシーニ)は金曜日の時点で、トップ15から外れていたんだ」
「今日は何が起こったのか、本当に理解できない。レース中、右側のトラクションがゼロだったんだ。これがMotoGPだ。接戦だった」
「これからの8戦、チャンピオンシップの終盤は楽しくなりそうだ」
 エスパルガロは、タイトル争いのライバルでありタイヤのオーバーヒートに苦しんでいたクアルタラロに対し、最終周にオーバーテイクを仕掛けたシーンもあった。
 FP4での転倒後、決勝でクアルタラロと戦うことになると教えられたとしたらどう思ったかという質問には、「それが優勝争いなんだと思うね」と答えた。
「最終ラップでのオーバーテイクは無理筋だった。彼との距離はかなり離れていたが、トライするしかなかった」
「フロントブレーキを離して、攻めていったんだ。残念ながら(抜けたとしても)1ポイントしか変わらないことは分かっていた。でもポイントの問題ではなく、前に出ることが重要だったんだ」
「頑張ったけれど、今日は残念ながらポイント差を縮めるチャンスを活かせなかった」
 ランキング首位のクアルタラロと、2番手のエスパルガロにとっては消化不良のレースとなったイギリスGP。ふたりのポイント差は1ポイント広がり、22ポイントとなっている。
 
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