アストンマーチン、シーズン前半戦の課題は予選「レースは良いのに、スタート位置が後ろすぎる」

 

 アストンマーチンF1チームは、シーズン後半の改善ポイントに予選を挙げており、好成績を残すにはスタート位置が後方すぎると考えている。
 来季に向けて、フェルナンド・アロンソを獲得し、サマーブレイクの話題をさらっているアストンマーチンだが、シーズン前半は期待していたような成績を残せずに終わってしまった。
 13レースでアストンマーチンのポイント獲得は20点。コンストラクターズランキングは9番手となっているのだ。ハース(34点)やアルファタウリ(27点)との差が大きく開いているわけではないとはいえ、レーシングポイント時代の2020年は4位、昨年も7位にはつけていただけに、このポジションは満足行くものではないだろう。
 これまでのシーズンベストリザルトはアゼルバイジャンGPでセバスチャン・ベッテルが記録した6位となっている。
 チーム代表のマイク・クラックは、レースペースはポジティブである一方で、予選パフォーマンスが欠けていることが主な問題だと考えている。
「我々はポジティブなレースを積み重ねていると思う」と、クラックは言う。
「しかし同時に、もっと前方でスタートすることも必要だ。というのも、レースでは非常に強いペースがあり、良い判断ができたことがすでに何度かあったからだ」
「だがスタートの位置が後ろすぎだ。それが問題なんだ。1点、2点、1点、1点、1点とポイントを獲得していくわけだが、これでは前にいるコンストラクターとの差を縮めるには不十分だ」
 クラック曰く、予選と決勝でパフォーマンスレベルに大きな差が生まれる理由を説明できていないという。
「ああ、正直なところ、それを理解しようとしているんだ。もし理由がわかれば、それを変えようとすることもできる。だから、これは本当に理解しなければならないことなんだ」
「そして、これを理解するための最良の方法は、ランキングではなく、常にラップタイムの差を参照することだ。中団のタイトな争いの中では、何かを間違えると3つも4つも順位を落としてしまうことがよくあるんだ」
「もし誰かがうまくやれば3グリッド、あるいは5つか6つもグリッドを上げることができる。それだけ中団はタイトなんだ。だから、客観的でいることがとても重要で、ラップタイムの差をきちんと把握することが大切なんだ」
「そして、どこを改善しなければならないかを見極めることだ。でも、日曜日よりも土曜日のほうが苦労しているのは明らかだ」
「シルバーストーンやオーストリアのようなサーキットを見ると、我々の最大の弱点がわかると思うんだ。高速コーナーが多いところでは苦戦する」
「その観点から空力に取り組まなければならないが、このクルマはまだ改善できると思う」
 クラックは、現アルピーヌ代表のオットマー・サフナウアーの後任として2022年1月にアストンマーチンのチーム代表に就任した。就任後数カ月の総括を求められた彼は、次のように述べた。
「正直なところ、複雑な気持ちだ。チームの運営にはとても満足している。そして、私が歓迎され、物事が発展していく様子にもね」
「だが我々のパフォーマンスにはとてもがっかりしている。そして、もっと早く進歩したいと思っている」
「我々も進歩しているが、他も同じようなペース、あるいはもっと速いかもしれない」
「どうすればもっと早く進歩できるのか。あるいは、より良いベースからスタートできるのか。それが今後に向けて必要なことのひとつなんだ」
 
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