ピアストリ騒動でガスリーのアルピーヌF1移籍のうわさが浮上。レッドブル陣営は「契約解除条項はない」と完全否定
2023年のアルファタウリF1残留が決定しているピエール・ガスリーについて、アルピーヌ行きのうわさが浮上しているが、これをレッドブル陣営が否定した。
ハンガリーGP直前にセバスチャン・ベッテルが2022年末でのF1引退を発表。これに伴い、ハンガリーGP翌日にアストンマーティンはベッテルの後任としてフェルナンド・アロンソと複数年契約を結んだことを公表した。アロンソを失ったアルピーヌは、すぐさまリザーブドライバーのオスカー・ピアストリを2023年にレースドライバーに昇格させることを発表したものの、直後にピアストリがこれを否定、混乱が生じている。
ピアストリとの契約をすでに結んだともいわれるマクラーレンは、ダニエル・リカルドとの契約を1年早く解除するための交渉をスタートしたとの報道もある。一方、アルピーヌ側はピアストリとの間に有効な契約が存在すると主張し、この問題を法廷に持ち込む意志を示した。
アルピーヌ代表のオットマー・サフナウアーは、万が一ピアストリが来季アルピーヌで走らなくなった場合でも、代わりのドライバーの候補は大勢いるとして、アロンソ離脱が決まった時点で、加入を希望するドライバーたちからの問い合わせの電話が殺到しているとコメントしている。
2023年にアルピーヌでエステバン・オコンのチームメイトになる可能性があるドライバーとして推測に上がっているひとりが、同じフランス出身のガスリーだ。レッドブル傘下のガスリーは、2023年末までの契約を結んでおり、6月に来シーズンもアルファタウリに残留することが発表された。5月の時点でレッドブル・レーシングはセルジオ・ペレスとの契約を2024年まで延長したことを発表、ガスリーの昇格の可能性はなくなっていた。
しかし、6月に『RacingNews365』は、ガスリーとレッドブルの契約には、契約解除条項が存在し、ガスリーがアルファタウリより上位のランキングに位置するチームとの交渉がまとまった場合には移籍が許されると伝えており、これに基づき、来季ガスリーがアルピーヌに加入する可能性があるのではないかという推測が飛び交っている。
これを受けて、レッドブルのモータースポーツコンサルタントを務めるヘルムート・マルコとアルファタウリ代表フランツ・トストが、ガスリーの来季移籍の可能性を否定した。
マルコは『Sport1』に対し、「ガスリーとの契約に解除条項はない。サマーブレイク前にはなかったし、サマーブレイク後にもないだろう」とコメントした。
トスト代表は「レッドブルがピエールを手放す理由はない。レッドブル(・レーシング)のドライバーが離脱するようなことがあった場合には、代わりを務めるのに適任なドライバーは他にいない。その仕事ができるのはガスリーだけだ」と主張した。
ガスリーの能力をトストは非常に高く評価している。「ピエールは非常に才能のあるドライバーだ」とトストは『Sport1』のインタビューにおいて語った。
「彼はあらゆることを慎重に考えるし、集中力が極めて高い。適切なマシンに乗れば、トップに立てるドライバーだ。それを実現することが我々の今の任務だ」
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