マクラーレン傘下のオワード、ピアストリ騒動のなか「F1転向の夢は幻想にすぎなかった」と失望のコメント

 

 アロウ・マクラーレンSPからインディカー・シリーズに出場しているパト・オワードは、マクラーレンがアルピーヌのリザーブドライバーであるオスカー・ピアストリと契約したといううわさのなか、自分がいずれマクラーレンからF1に参戦できるという“幻想”は捨てたと述べた。

 オワードは、マクラーレン・レーシングのCEOザク・ブラウンから、インディカーでの2021年シーズン中に優勝した場合は褒賞としてF1カーテストの機会を与えると約束された。2勝を挙げたオワードは、12月のアブダビテストに出場。その後、ブラウンは、オワードをFP1で走らせる可能性を示唆しているが、一方で、インディカードライバーであるコルトン・ハータをF1テストに招き、さらには2021年インディカーチャンピオンであるアレックス・パロウと契約。その契約にはF1テストも含まれているようだ。

2021年F1アブダビテスト パト・オワード(マクラーレン)

 オワードは、ブラウンは若手ドライバーたちをマクラーレンファミリーに加入、あるいは残留させるための手段としてF1テストを利用していると考えており、F1参戦のチャンスを現実的なものと考えるべきではないと語った。

「幻想を抱くことは僕にとってよいことではない」とオワードはESPNに対して語った。

「それはとても遠い夢だ。僕は今、とても高いレベルでレースをしているが、それでも彼らを納得させるのには十分でないからだ。僕の力がおよばない部分でたくさんのことが動き始めている」

 マクラーレンが彼を含む複数の若手ドライバーと契約しているなかで、チームがダニエル・リカルドの後任としてピアストリと契約を結んだとされることについて、オワードはコメントを求められ、自分がF1で走れるかもしれないと考えたことは幻想に過ぎず、それはもう捨て去るべきだと答えた。

「笑えるよね。それを知って笑ってしまった。ブラウンは大勢のドライバーの前に同じご褒美をぶら下げている。シートはひとつだけで、5つもあるわけではないのに」

「でも彼(ブラウン)はもう僕に対して、F1シートのために何かを提示することはできない。だって彼はもはやシートを持っていないのだから。シートはなくなってしまった」

 オワードは、F1のFP1で走りたいという希望はあるが、F1カーのテストの機会を与えられることには興味はないと語っている。

「僕は彼のインディカーチームと契約している。でも彼が僕をF1マシンに乗せたいと思うなら、そうすることができる。ただ、僕の希望に合うのは、FP1参加のチャンスをもらえることだけだ。マシンに乗ってただ走り回ることでは満足できない。ぐるぐる走り回るだけのことにエネルギーと努力を注ぐことに、正直言って、僕は興味はないんだ」

アイオワのダブルヘッダーを勝利と2位で終え、一気にポイントを獲得したパト・オワード(アロウ・マクラーレンSP)
パト・オワード(アロウ・マクラーレンSP)

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