MotoGPオーストリアFP2|ドゥカティ・パワー炸裂! 上位8台中7台を独占。クアルタラロ、一人気を吐く4番手
MotoGP第13戦オーストリアGPがレッドブルリンクで開幕。初日のフリー走行2回目が行なわれ、プラマックのヨハン・ザルコがトップタイムをマークした。
今週末のレッドブルリンクは不安定な天候が予想されており、実際に午前中は雨に降られてしまい、FP1はウエットからドライへと変化する難しいコンディションとなった。
幸い午後にかけては天候が保たれたため、FP2はドライコンディションでスタート。2日目に雨が降った場合も考え、後半は予選組分けを睨んだ激しいアタック合戦になることが予想された。
次々とコースへ向かうライダー達は、FP1終盤に記録した自己ベストを10分もかからずに塗り替え始め、続々と1分30秒台のタイムを刻み始めた。
ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)は新設されたシケインでコースを外れる場面などはありつつも、着実にタイムを削る走り。彼も序盤15分で1分30秒285とFP1の自己ベストを早くも更新している。
そこにスズキのアレックス・リンス、ジョアン・ミルがクアルタラロから僅かな差で続いた。セッション中盤はタイム更新も控えめとなり、しばらくこの並びが変わることはなかった。
ヨハン・ザルコのクラッシュをきっかけに設置されたシケインでは、フランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)などのライダーがオーバースピードで突っ込んでしまい、曲がりきれずにグラベルへ……というシーンが度々観察された。
FP1でトップタイムをマークしていたジャック・ミラー(ドゥカティ)も、残り15分を前に自己ベストを更新。1分30秒443で3番手に食い込んだ。
終盤のアタックが始まると、まずタイムを更新してきたのはプラマックやファクトリードゥカティ勢だ。それぞれが1分29秒台のタイムを刻むと、ザルコが1分29秒837で暫定トップとなった。
その後もバニャイヤ、エネア・バスティアニーニ(グレシーニ)、マルコ・ベッツェッキ(VR46)とドゥカティ勢が続けざまに1分29秒台をマーク。上位6台がドゥカティ勢で独占された。
このままドゥカティ勢による上位独占かと思われたが、残り1分というタイミングでクアルタラロが4番手タイムをマーク。なんとか上位に日本メーカーを食い込ませた。
しかしそれ以上のタイム短縮はならず、FP2トップタイムは1分29秒837をマークしたザルコとなった。2番手はミラー(+0.024秒)、3番手はホルヘ・マルティン(プラマック/+0.029秒)だ。
FP2はドゥカティ勢全体が速さを示して上位10台中7台がドゥカティ勢となっており、2日目以降の速さを予感させるセッションとなった。
LCRホンダの中上貴晶は、FP2では12番手タイム(+0.474秒)。またタイトルを争うアプリリアのアレイシ・エスパルガロは11番手タイム(+0.310秒)だった。
今回が母国戦となるKTMは、ブラッド・ビンダーの10番手が最上位。他ライダーは下位に沈んでしまう結果となった。なお初日の総合タイムトップ10はザルコ、ミラー、マルティン、クアルタラロ、バニャイヤ、ルカ・マリーニ(VR46)、ベッツェッキ、バスティアニーニ、マーベリック・ビニャーレス(アプリリア)、ビンダーだ。
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