将来が懸念されるリカルド「僕はF1にふさわしいドライバーだと今も信じている」

 

 F1がサマーブレイクに入った直後に、マクラーレンが2023年に向けてオスカー・ピアストリと契約をかわしたといううわさが持ち上がり、ダニエル・リカルドの将来が案じられている。だが彼は、いずれまた自分が輝くチャンスが巡ってくると信じ、F1で続けていきたいという気持ちを持っている。

 ハンガリーGP直後、フェルナンド・アロンソが来季アストンマーティンに移籍することが公表され、それに伴い、アルピーヌはアロンソの後任としてリザーブドライバーのピアストリを起用すると発表した。ところがそれをピアストリがすぐさま否定したことで混乱が発生した。ピアストリはマクラーレンと来季契約を結んでおり、マクラーレンはリカルドと契約解除に向けて交渉を始めたと、複数のメディアが報じている。

ダニエル・リカルド(マクラーレン)とオスカー・ピアストリ(アルピーヌ)
ダニエル・リカルド(マクラーレン)とオスカー・ピアストリ(アルピーヌ)

 リカルドは2023年末までマクラーレンと契約を結んでいる。契約を早期終了した場合、リカルドは代わりのF1シートを探さなければならない。一方で、彼がF1から去るのではないかと予想する者もいる。

 サマーブレイク直前に『Speedcafe』が行ったインタビューにおいて、リカルドは、マクラーレンに移籍してから苦しい時期にあるものの、モチベーションを失っていないと語った。

 思うような結果を出せずにいるなか、何によってモチベーションを維持しているのかを聞かれ、「そういうものがいくつかある。たとえば競争だ」とリカルドは答えた。

「20人の選手しか参加できないスポーツだ。世界でも数少ないそういうスポーツのひとつなんだ。だから、0.001パーセントのごく小さいグループのなかで戦いが行われる。そのグループに入り、そこで競争できること自体、他にはあり得ないようなことだ。そういうところが大好きだ」

 F1は困難なスポーツであるために成功を収めたときの喜びは大きいと、リカルドは言う。また、どんな週末であってもチャンスに恵まれる可能性があると信じているという。リカルドは2021年にマクラーレンに加入して以来、それまで発揮してきた能力を見せることができずにいるが、昨年のイタリアGPでは驚きの勝利を収め、マクラーレンに2012年以来の優勝をもたらした。

2021年F1第14戦イタリアGP ダニエル・リカルド(マクラーレン)が優勝
2021年F1第14戦イタリアGP ダニエル・リカルド(マクラーレン)が優勝

「たくさんの努力を注ぎ込むから、大きな高揚感を得られる。もちろんリスクを取る必要がある。たとえば優勝するためには、サンデードライブをしているわけにはいかない。自分もチームもすべてをかける。身体的にも精神的にも限界まで追い込むんだ。それが報われると、最高の高揚感を得ることができる。それは素晴らしいものだ」

「そうやって続けてくることができた。そこにはいくつかの要素がある。切り抜けていけると今も信じている。自分は(F1に)ふさわしいし、それだけの仕事ができると、今も信じているからね」

「そう考えるととても興奮する。大好きだという気持ちがあるし、どんな週末でも、すぐそこにチャンスがあるかもしれないと思っているんだ」

「たとえば去年のモンツァだ。1週間前のザンドフォールトでは、(モンツァで勝てるなどということは)誰も予想しなかった。僕自身もだ。だから、1週間後にああいう週末が待っているかもしれないと考えるだけで、最高の気分になる」

ダニエル・リカルド(マクラーレン)
2022年F1第13戦ハンガリーGP ダニエル・リカルド(マクラーレン)

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