ミック・シューマッハーはF1に残れるか。ハースは2023年にジョビナッツィ起用も検討へ
ミック・シューマッハーとハースF1チームとの契約は2022年末で切れる。今年競争力を上げたハースにはドライバー候補は事欠かないため、シューマッハーとの契約を延長するかどうかは不透明な状況だ。
昨年F1にデビューしたミック・シューマッハーは、最初のシーズンはニキータ・マゼピンがチームメイトだったことで、比較的良い評価を獲得した。だが2年目、メゼピンに代わってベテランのケビン・マグヌッセンが加入し、シューマッハーの状況は楽ではなくなった。
ハースはすでにマグヌッセンと複数年契約を結んでおり、2023年に向けて空シートはひとつのみとなっている。現在ハースにとってはドライバー候補は何人もいるため、決定を急がないとチーム首脳陣は述べている。
エンジンパートナーであるフェラーリ傘下のドライバーであることはシューマッハーにとって有利だが、ハースは、現在フェラーリのリザーブドライバーを務めるアントニオ・ジョビナッツィの起用も検討しているようだ。
フェラーリ育成プログラム出身のジョビナッツィは、2017年にザウバーから2戦に出場した後、ハースで7回のFP1を走った経験を持つ。ジョビナッツィは、2019年にアルファロメオからF1にフル参戦、2021年末まで同チームで走った後、シートを失った。その後、2021/2022年シーズンのフォーミュラEに参戦し、フェラーリF1チームのリザーブドライバーの役割も担っている。
8月22日、ハースはジョビナッツィをイタリアGPとアメリカGPのFP1で走らせると発表した。ギュンター・シュタイナー代表は、フェラーリからジョビナッツィを現行マシンに乗せる機会を与えたいとの要請を受けたと述べている。ジョビナッツィ自身は、リザーブドライバーとして、最新マシンでの走行経験を積むのは重要なことであるとしている。だが実際にはハースは、ジョビナッツィを来季レギュラードライバー候補としてみており、FP1でジョビナッツィのパフォーマンスをチェックするという意図があるのではないかといわれている。
また、ハースには、ダニエル・リカルドを獲得するチャンスもあるかもしれない。マクラーレンはリカルドとの契約を1年早く2022年末で解除して、オスカー・ピアストリを起用しようとしているようだ。そうなった場合、リカルドは移籍先を探さなければならない。古巣アルピーヌ(ルノー)への復帰の可能性もあるが、それがかなわない場合、リカルドは他の中団チームを候補として検討することになるだろう。
一方、シューマッハーは、一時はアストンマーティンの候補であるとみられていたが、今季末で引退するセバスチャン・ベッテルの後任として、チームはフェルナンド・アロンソを選んだ。シューマッハーにとっての移籍先の選択肢は多くないと思われる。
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