F1最年長アロンソ、飽くなき最速への執念を語る。勝利のために「ライバルの長所を殺し、自分の長所を100%活かす」

 

 この夏、フェルナンド・アロンソがアルピーヌからアストンマーチンへの移籍を決断し、来季に向けたドライバー市場を揺れ動かしたのには、彼が依然としてコース上で他の若いドライバーに引けを取らない、時には圧倒するパフォーマンスを発揮し続けているということが根底にある。
 41歳を迎えたグリッド最年長ドライバーでありながらも、アロンソは今季もここまで、天賦の才能に長いキャリアで培った経験値を加え、常にトップレベルの実力を発揮できるということを証明し続けている。
 特筆すべきは、戦闘力向上に対するアロンソの細部へのこだわりだ。例えば、オーストリアGP予選後のフリー走行では、スプリントレースでより良いスタートが切れるようにと、自身のグリッドを掃除し、ゴムを載せることに時間を割いていた。
 オーストリアGPのスプリントレースではスタートを前にマシンが発進できずに終わったが、彼が少しでもアドバンテージを生み出そうという姿勢はフランスGPでも見られた。
 各ドライバーがレコノサンスラップでダミーグリッドへとマシンを運ぶ中、アロンソはひとりピットレーン出口を非常に低速で走行。その先のターン1のイン側へ続くラインとターン2のアウト側の路面状況を改善し、他のドライバーが「あそこは汚れているから」と避けるところを走って、決勝で「抜きに行こう」と考えていたのだ。
 そしてアロンソはその通り、決勝レースのスタートでランド・ノリス(マクラーレン)とジョージ・ラッセル(アルピーヌ)を”掃除”した走行ラインで抜き去った。
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