アウディ取締役「今こそ我々がF1に参入する絶好の機会」2026年導入のパワーユニット新規則が大きなカギに
8月26日(金)、ドイツの自動車メーカー『アウディ』は、2026年よりパワーユニットサプライヤーとしてF1に参戦することを正式に発表した。
F1は新たなマニュファクチャラーの参戦を望み、予算や技術面の見直しを行って、2026年より新しいパワーユニット(PU)のレギュレーションを導入する。2026年より使用されるPUは、現行のV6内燃エンジンを維持しつつ、電気出力の向上と100%持続可能な燃料を特徴としている。
アウディにとっては、この2点がF1参入のカギになったという。また2023年からは、チームに対する予算上限に加えて、PUメーカーに対するコスト上限も導入されることが決まっている。
AUDI AG取締役会会長であるマルクス・ドゥスマンは、F1への参入が決まったことについて、今こそF1に参入すべきタイミングだったとコメントした。
「モータースポーツは、アウディのDNAに不可欠な要素だ。F1は我々のブランドにとってグローバルな舞台であり、非常にチャレンジングな開発の実験室でもある。高いパフォーマンスと競争の組み合わせは、我々の業界において、常に革新と技術移転の原動力である」
「新しいレギュレーションが導入され、今こそ我々が参入する絶好の機会だ。結局のところF1もアウディも、明確なサステナビリティの目標を追求している」
またアウディの技術開発担当役員会のメンバーであるオリバー・ホフマンは、アウディのプロジェクトと技術開発部門が連携し、変わりつつあるF1をサポートしたいとコメントした。
「2026年のサスティナビリティに向けて、このシリーズが行っている大きな技術的飛躍を考慮し、我々は新しいF1について話をすることができる。F1は変貌しつつあり、アウディはこの旅を積極的にサポートしたいと考えている。我々のF1プロジェクトとAUDI AGの技術開発部門の密接な連携により、相乗効果が生まれるだろう」
なおアウディのPUはドイツのノイブルクにある施設で製造されることも明らかになった。この施設ではエンジンや電気モーター、バッテリーなどのテストベンチがあり、現在は人員や技術インフラを整備しているところだ。F1参入までに3年をかけてPUの微調整を行うという。
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