フェルスタッペン、大量リードもリラックスはせず「残り9戦全勝するのが目標」2023年のルール変更には不満げ

 

 2022年シーズンに多くのF1チームが、クルマが上下にバウンドしてしまうポーパシング問題。FIAはこれを抑制するために介入を決断し、来季に向けてフロアのレギュレーションも微調整された。
 当初はフロアのエッジを25mm持ち上げるというアイデアだったものの、これに反発するチームもあり、夏休みの間に15mmの変更に留めるという妥協案に落ち着いた。
 しかしレッドブルのドライバーであるマックス・フェルスタッペンは、そもそもルールの微調整が必要だったのかどうか疑問視している。
 FIAがポーパシングに対処する原動力となったメルセデスが、最近のレースではこの現象にうまく対処していることもあって、それ以上の支援は必要ないように見えると指摘している。
 レギュレーションの変更により、各チームはすでに開発を進めていた2023年マシンの主要コンポーネントの再設計を迫られることになるが、それによる競争上の影響についてフェルスタッペンは次のように語った。
「面白いことになりそうだ。現時点では、様々なチームにとってどれだけの打撃になるのか、あまり明確にはなっていないと思うんだ」
「この変更は少しやりすぎだと思う。というのも、ここ数戦、すでにほとんどのチームが大なり小なり(ポーパシングを)コントロールできていたことがわかる。そして、実際に変更を要求したチームも、よりコントロールできるようになっていたんだ」
 また後半戦最初のベルギーGPでは、フレシキブルフロアに対する取り締まりが強化される。プランクを車体に取り付ける方法を”工夫”することで、プランクの摩耗を軽減し、より車高を下げやすくしているチームがあるのではないかという懸念を取り除くためだ。
 しかし、フェルスタッペンはチームのパフォーマンスに影響が出るとは考えておらず、「まあ、必ずしも僕たちの不利になるとは思っていないよ」と話した。
 ポイントリーダーのフェルスタッペンは、ランキング2番手のシャルル・ルクレール(フェラーリ)に対して70ポイントのリードを築いている。残りが9戦であることを考えると、理論上は残る全レースでルクレールが優勝+ファステストラップを獲得したとしても、フェルスタッペンが2位をキープしていればタイトル獲得できるポイント差である。
 昨シーズンのルイス・ハミルトン(メルセデス)との超接近戦とは状況が異なるものの、フェルスタッペンはプレッシャーがなくなったとは考えていないようだ。
「リラックスするのは間違っていると思う」と彼は言う。
「まだいろんなことがうまくいかなくなる可能性もあるし、そうじゃない可能性もある。でも僕たちはもっと多くのレースに勝ちたいと思っているし、それが残りのレースへの取り組み方だと思う」
「チーム全体が同じように考えていると思う。もっと勝ちたいんだ。2位でいいんだ、と言うことはない。そんなふうに戦ってはいないんだ」
「僕たちは常にベストを尽くしたい。他のチームに勝ちを譲るようなことはしたくない。もちろん、僕らもまずはレースを問題なく完走しなければならないことは分かっている。でも、まだ9レースも残っているし、9勝することを目標にしているんだ」
 しかしベルギーGPでは、フェルスタッペンとルクレールがパワーユニット交換によるグリッドペナルティにより、後方からスタートすることになる。そのため、どちらが前に出てダメージを最小限にできるかという戦いになりそうだ。
 
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