レッドブル絶好調ワンツー、ペレスがFP3トップ。角田裕毅は18番手|F1第14戦ベルギーGP

 

 F1第14戦ベルギーGPのフリー走行3回目は、レッドブルのセルジオ・ペレスがトップタイムをマークした。
 グランプリ初日は両セッション終盤に雨が降ったスパ・フランコルシャン。FP3もすっきりとした青空は見られず曇天が広がったものの、気温15度、路面温度20度のドライコンディションでセッションが開始された。
 ピットレーンがオープンされると、続々と各車がコースインしていく。タイヤはソフトタイヤを選ぶマシンが多かったが、FP2では赤旗や雨でロングランができていなかったこともあって、ミディアムタイヤやハードタイヤを選び、やり残した宿題をこのセッションでこなすチームも多かったようだ。
 レッドブル勢はソフトタイヤで周回を重ねたものの、マックス・フェルスタッペンがFP2で記録したトップタイム(1分45秒507)よりも1周6秒ほど遅いペースで、レースに向けた作業に集中した。他も1分50秒を切らないペースで走行を重ねるチームが多い一方で、アルファロメオの2台は予選を見据えたようにアタックを繰り返し、セッション序盤をリード。アストンマーチン勢がそれに続いた。
 一方のフェラーリ勢は、全く動かないまま、セッションが進んでいく。他のマシンが最初のタイヤでの走行を終え、続々とピットに戻ってきたセッション残り35分というタイミングで、フェラーリの2台はようやくコースイン。コースが空くのを待っていたようだ。
 カルロス・サインツJr.がソフトタイヤで1分46秒461をマークし、タイムシートのトップに浮上。それにシャルル・ルクレールが続いたが、この頃から他のマシンも新しいソフトタイヤを装着し、予選に向けた最後の詰めの作業に入った。
 ウイリアムズのアレクサンダー・アルボンは、セクター1で全体ベストを更新すると、フェラーリ勢の間に割って入る2番手となった。
 レッドブル勢もアタックに向かうと、セルジオ・ペレスが1分45秒972をマークし、トップタイムを更新。ルクレールは2度目のアタックで自身のタイムを更新するも、ペレスから0.6秒差の3番手止まりだった。フェルスタッペンもペレスに匹敵するペースを見せていたものの、セクター3で若干挙動を乱してアタックを中断した。
 フェルスタッペンは、改めてのアタックで1分45秒480を叩き出す。これは2番手のペレスにほぼ0.5秒、3番手のサインツJr.には0.981秒もの大差をつけるタイムだ。
 サインツJr.は負けじと再アタックでタイムアップを果たしたが、それでも0.344秒及ばず。また、ランド・ノリス(マクラーレン)も3番手に食い込んだ。
 セッション残り9分、ソフトタイヤでプッシュを続けていたルクレールがスピン。赤旗が出されたものの、バリアに軽く接触しフロントウイングを壊した程度のダメージで済んだようで、ルクレールは自力でグラベルを脱出してピットに戻った。
 セッションは残り4分で再開。中にはこのタイミングで新品のソフトタイヤを投入するチームもあった。フェルスタッペンがトップのまま、セッションが終了するかと思われたが、新品ソフトを履くペレスがタイムを更新。1分45秒047までタイムアップを果たし、同じく自己ベストを更新したフェルスタッペンを0.137秒上回ってみせた。
 結局、レッドブルのワンツーでセッション終了。ペレスのタイムは、3番手のサインツJr.に対して0.7秒以上の差をつけており、レッドブルのパフォーマンスが頭ひとつ抜けている状態だ。フェルスタッペンはすでにグリッド降格が決まっており、予選重視のクルマ作りはしていないはず。それでもこの速さであるなら、レースでもかなりの追い上げが期待できる仕上がりになっているのではないだろうか。
 ルクレールもグリッド降格が決まっているだけに、ポールポジション争いの本命はペレスとサインツJr.になるはず。ただ4番手ノリス、5番手にフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)が僅差で続き、メルセデスのジョージ・ラッセルが6番手につけている。油断すれば、彼らの後塵を拝する可能性も低くはないだろう。
 アルファタウリはピエール・ガスリーが10番手。角田裕毅は18番手に終わったが、今回は少なくとも6台がグリッド降格ペナルティを受けているだけに、予選ではうまくアタックをまとめて、上位グリッドを目指したいところだ。
 
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