サインツJr.「レッドブル、あれは”別リーグ”だった」圧倒フェルスタッペンを称賛

 

 スパ・フランコルシャン・サーキットで開催されたF1ベルギーGP。決勝レースではマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が勝利しているが、カルロス・サインツJr.(フェラーリ)は、フェルスタッペンが“別リーグ”のようだったと語った。
 今回シーズン9勝目を挙げたフェルスタッペンは、初日から一貫して速さを見せていた。予選でも2番手タイムを記録したサインツJr.に対して0.6秒もの差をつけていたことからも、それは明らかだろう。
 ただ今回はパワーユニットのコンポーネント交換を実施したため、フェルスタッペンにはグリッド降格ペナルティが発生。最終的に13番グリッドからのスタートとなっていた。
 しかしフェルスタッペンはレースで圧倒的なパフォーマンスを発揮。1周目からあれよあれよという間にライバルたちを追い抜いて先頭集団に加わると、18周目にはサインツJr.を難なくオーバーテイクし、トップに浮上。そこからはチームメイトのセルジオ・ペレスも含めて突き放していき、独走優勝を果たしている。
 ポールポジションスタートだったサインツJr.は最終的に3位でフィニッシュ。レースを振り返るとレッドブル勢が“別リーグ”を走っていたと、ライバルの強さを表現した。
「レッドブル、つまりマックスとチェコ(ペレスの愛称)だけど、彼らは自分達だけの“別リーグ”を走っていたと思う」と、サインツJr.は言う。
「残念だけど、僕らはもっと強力なレースをすることができなかったし、生き残りを狙うしか無かった。でも、なぜこのコースで競争力がなかったのかを、理解していく事が必要だろう」
 なおサインツJr.は上位陣で唯一のソフトタイヤスタートを選択したドライバーだった。このタイヤでデグラデーション(性能劣化)にすぐに苦しみだしたサインツJr.だったが、彼はフェラーリにその原因究明を求めた。
「良いレーススタートを切ることができたし、セーフティーカー時のリスタートも良かった。でもペースが無かったんだ」
「このタイヤではかなりオーバーヒートしてしまって、何度も滑っていたんだ。今週末、僕らのパッケージは何らかの理由で(パフォーマンスが)不十分だった。でも最終的には表彰台に登ることができた、というところなんだ」
「序盤の2周は強かった。でもすぐに強烈なデグラデーションが来てしまった。それで僕らはいつも以上のデグラデーションを抱えていると気が付いた」
 F1は次戦オランダGPが来週末に控えているが、サインツJr.はここではより運が巡ってくると考えている。ただ、舞台のザントフールトは昨年フェルスタッペンが勝利を収めた地でもある。
 その一方で、3連戦の締めくくりとなるイタリアGPは、フェラーリよりもむしろレッドブル優位となる可能性が高いと彼は認めている。
「ザントフールトは僕らにとってより良いコースになるはずだ。モンツァはレッドブルにアドバンテージがあるだろうけど、ザントフールトで勝てるように頑張るよ」
 
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