マクラーレン、DRSの効率不足が弱点か? ノリス「ストレートでは最速に近いのに、抜けない」

 

 マクラーレンにとって、F1ベルギーGPは2022年シーズンで最も困難な週末のひとつとなった。ランド・ノリスは12位、ダニエル・リカルドが15位に終わったのだ。
 ふたりは、ストレートが非常に速かったアレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)の後ろに形成されたDRSトレインから抜け出すことができなかったのだ。
 ノリスは、スパでは他のマシンに比べてDRSの効果が重要であり、その点で劣っていたことで、追い越しが難しくなっていたと話した。
「僕たちはおそらく、ストレートで速い部類に入ると思うんだけど、DRSに関してはかなりロスしてしまうんだ。理由は分からないけど、かなりショッキングだ」
「例えば純粋なストレートでは、昨日は僕らがレッドブルより速かったと思うんだ」
「でもレッドブルがDRSを使ったら、15km/hくらい速くなる。僕らにはDRSに関して何かが欠けていて、そのせいでオーバーテイクのチャンスが少なくなっているんだ」
「直線では、僕たちがおそらく最速のクルマのひとつだったし、昨日は最終セクターで一番速いときもあった。でも、低速、中速、高速と、この週末は何も強みがなかった。どのエリアでも少し劣っているんだ」
 ノリスは、レースでのパフォーマンスの低さは驚くほどのものではなかったという。motorsport.comの取材に対し、レースは予想以上に厳しかったかと聞かれた彼は、「予想通りだと思う」と答えている。
「スリップストリームの効果がすごく低くなっているから、ここでのレースは例年よりずっと悪くなると思っていたんだ」
「でもそれとは別に、アストン(ランス・ストロール)とウイリアムズの後ろにひっかかってしまった。アストンのペースは明らかに僕らより上だったと思う。でも、ウイリアムズはストレートがすごく速くて、僕はDRSトレインの中にいた。あまりできることはなかったんだ。僕らはいるべき場所にいたのだと思う」
「今回はいつも以上に各車のギャップが大きく見えた。長いコースでは、できるだけダウンフォースを小さくして効率よく走らせることが重要なんだ。でも、高速コーナーから低速コーナーまでうまく走れるクルマが必要で、それは明らかに僕らにはないものだ」
 昨年はオランダGPで苦戦したマクラーレンだが、今季のマシンには舞台となるザントフールトが合っていると期待している。
「ハイダウンフォースだから、ブダペストの時のようなペースにもう近づけられるといいんだけどね。でも、昨シーズンのブダペストは僕らにとって最悪のコースだったから、わからないよ」
「今年はそうでないことを望んでいる。というのも、例年僕たちが抱えていた問題のいくつかは、今年はそれほど顕著ではなくて、他の問題が起きたりしているんだ。だからどうなるか見てみよう。今週末より悪くなることはないと願っている」
 
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