FIA、ポーパシング対策への批判に反論。F1ドライバーの健康被害を無視するのは「無責任だ」
モータースポーツの統括団体であるFIAは、今季からF1に導入された技術レギュレーションに関し、多くのマシンに空力的な振動”ポーパシング”が発生していることを受け、8月16日というかなり遅いタイミングで変更。これにはF1チームから反対の声も上がっているが、FIAはドライバーの健康を考慮しての措置だと強調している。
後半戦の幕開けを告げるベルギーGPからは、さらに振動の許容値が設けられ、チームはそれを超えないようにパフォーマンスを妥協しなければならない可能性が生じた。
これはドライバー側がその振動を受け続けることで身体的な後遺症を抱える可能性があると指摘し、その後の研究で大きな振動が脳に損傷を与えるリスクがあると示されたことがキッカケとなっている。
来季に向けた技術レギュレーションの変更という点では、当初FIAはマシンのフロアエッジを25mm高くすることを計画していた。しかし、大規模な設計変更を要する上にタイミングが遅すぎると多くのチームが猛反発したことで、FIAのモハメド・ベン・スレイエム会長とチーム、ドライバー間の話し合いの結果、妥協案の15mmで決着がついた。
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