アストンマーティンF1代表「アロンソはチームのポテンシャルを見て加入を決断した」ナンバーワン待遇の要求はなし
アストンマーティンF1チーム代表のマイク・クラックは、フェルナンド・アロンソはナンバーワンドライバーの地位や高額の報酬にひかれてチームと契約を結んだわけではないと語った。アロンソはアストンマーティンにはF1で成功するポテンシャルがあると感じたから加入を決めたのだと、クラックは言う。
F1がサマーブレイクに入った直後に、2023年にアロンソがアルピーヌからアストンマーティンに移籍するという発表が行われた。2度のF1チャンピオンであるアロンソは、4度のチャンピオン、セバスチャン・ベッテルの後任としてアストンマーティンに加入する。アロンソが新チームでいくつかの特権を得ることは確かだろうが、現ドライバーのランス・ストロールより優遇されることはないと、クラックは主張している。
「フェルナンドとランスの立場は平等だ。フェルナンドはそんなこと(優遇されること)を要求していない」とクラックは、アストンマーティンのウェブサイトに掲載されたインタビューで語っている。
「彼がナンバーワンドライバーの立場や高額の報酬といったものをオファーされたと報じているメディアもあるが、フェルナンドが移籍してくるのは地位や給料、どちらのためでもないと断言できる」
「もちろん、パッケージはフェルナンドのような力量と経験を持つドライバーに見合ったものでなければならないが、契約締結に至った早さからも分かるように、報酬や契約の詳細はフェルナンドにとって一番の動機づけではなかった」
「彼は休暇の前に『双方が何かに合意したいと望めば、10分しか時間はかからない』と自分で言っていた」
「フェルナンドを納得させたのは、進歩を続けるチームの一員になるチャンスであり、彼が本当の影響を与えられる場所であることだ」
しかし、アストンマーティンが来シーズン開幕からF1の中団トップに躍り出る可能性が高いとは思えない。では何が41歳のアロンソに、データ上では競争力でアルピーヌに劣ると思わしきチームに移籍することを、納得させたのだろうか。
「フェルナンドはマシンだ。レーシングマシンなのだ」とクラックはつけ加えた。「彼は完全にレースに集中している」
「彼は最高レベルのパフォーマンスを発揮して戦うことを決意しており、アストンマーティンF1はそれを可能にするチームだと彼は考えているのだ」
「フェルナンドはチームのポテンシャルを見ている。建設中の新たな施設、我々が雇っている人々、行っている投資、アストンマーティンのブランドが前進していることなどを可能性として捉えている」
「彼が野望を達成するための最高の機会が、アストンマーティンF1なのだ」
熟練のベテランであるアロンソの豊富な経験は、アストンマーティンにとって貴重な財産となるだろう。しかし41歳のアロンソには、エネルギーと勢いが衰え始める時期が否応なく近づいてくるだろう。
「フェルナンドの年齢が問題だとは考えていない」とクラックは語った。「私にとっては何も変わらない」
「彼はコース上でのスピードとパフォーマンスで評価されるべきだ。その点で、彼はこれまでと変わらず優秀なのは明らかだ。それに、40歳は今では30歳のようなものではないだろうか?」
「私は今年50歳になるが、周りからは40歳みたいだと言われる。そうして考えると、フェルナンドはまだ31歳ということになるじゃないか!」
「マシンの競争力について我々が必要としている進歩を達成できるなら、この先何年もの間、ともに過ごせる可能性があることを否定しない」
「昨シーズンと今シーズン、我々はチームとして十分なパフォーマンスを発揮していない。先頭集団で走るマシンを作らなければならないことは分かっている」
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