軽量シャシー導入を示唆するレッドブルに、フェラーリ驚き「予算制限のため、我々にはそんなことできない」

 

 レッドブルは、今季悩まされている車両の重量の問題を解決するため、シーズン中にも軽量化したシャシーを投入することを示唆している。これが実現すれば「非常に驚く」とフェラーリは考えている。
 レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーはベルギーGPのレース後、「今のシャシーは今後数レースで使われる」と語り、同GPで走らせたシャシーはハンガリーで使ったモノと同じであると語った。しかしその際、軽量化したシャシーが準備されていることも示唆しており、シーズン中にこれが投入される可能性もあると見られている。
 フェラーリのチーム代表であるマッティア・ビノットは、予算上限が設定されている現状で、レッドブルが軽量シャシーを投入することになれば非常に驚きであると認めた。
「現在はテクニカル、スポーティング、そしてファイナンシャルという3つのレギュレーションがある。それらの解釈については、チームによって違いを生む可能性がある」
 そうビノット代表は語った。
「適切に焦点を合わせるためには、FIAが非常に強い力を持っていることが必要だということを、我々は理解している。そうでなければ、レギュレーションが公正かつ公平ではなくなってしまう」
「フェラーリの軽量シャシーについて、私は現時点では判断できない。ただ、おそらくはそれが実現することはないだろう。フェラーリとしては、軽量シャシーを投入したり、開発に関する戦略をシーズン中に変えることは決してできないと思う。それは単に、予算上限が決められているからだ」
「もし他のチームがそういうことを行なえるとしたならば、私は非常に驚くだろう」
 ビノット代表は以前から、FIAが予算上限をどう取り締まるのかということについては疑念を抱いており、それを適切に執行するために、予算上限を監視するチームの規模を拡大する必要があると考えている。
 ベルギーGPのレース後、ビノット代表はファイナンシャルレギュレーションについて「現時点では非常に未熟」であるため、大きな疑問を抱いていると語った。
「FIAでそれを監視している人の数は非常に少ない。将来に向けては、改善しなければならないだろう」
 そうビノット代表は語る。
「なぜならチャンピオンシップが何らかの形でテクニカル及びスポーティングレギュレーションではなく、ファイナンシャルレギュレーションにより決してしまった場合には、本当に良くないことになると思うからだ」
 
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