F1オランダGP FP2:ルクレールが最速、初日はフェラーリ1-2。11番手の角田は終盤にコースオフ
2022年F1第15戦オランダGPのフリー走行2回目が行われ、シャルル・ルクレール(フェラーリ)がトップタイムをマークした。2番手はカルロス・サインツ(フェラーリ)、3番手はルイス・ハミルトン(メルセデス)となっている。角田裕毅(アルファタウリ)は11番手だった。
FP2の前に行われたFIA F2の予選が、2度の赤旗中断で大幅に終了がずれ込んだ。そのためセッションは予定より15分遅れの、現地時間午後4時15分から始まった。天候は穏やかな晴天。気温25.9度、路面温度36.5度。特に路面温度がFP1に比べて10度近く高い。
セッション開始を待つ間には、FIAの契約承認委員会の裁定が発表された。アルピーヌ育成ドライバーだったオスカー・ピアストリの2023年からのマクラーレン入りを認めており、アルピーヌの全面敗訴の格好だ。
FP1でギヤボックストラブルに見舞われたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)も、開始後すぐにコースへと出て行った。ハミルトンが、「また無線がダメだ」と訴える。FP1も不具合が出て、後続車の接近に気付かないことが何度も起きていた。
FP1で7周しか走れなかったフェルスタッペンだが、ソフトタイヤですぐにトップに立った。とはいえタイムは1分13秒465と、FP1で最速だったジョージ・ラッセル(メルセデス)のコンマ6秒落ちだ。ミディアムタイヤのサインツが、すぐに0.079秒差まで迫る。さらに8周目には1分13秒412の最速タイムで、フェルスタッペンから首位を奪った。
3番手ルクレール、4番手ラッセル、5番手ランド・ノリス(マクラーレン)、6番手ハミルトンと続く。路面温度が高いことも、タイヤが温まりにくいメルセデスには有利に働いているようだ。セッションが15分を過ぎても、ピエール・ガスリー(アルファタウリ)は1周もできていない。
サーキットの通信設備の不具合で、セッション中チームはGPSや車載映像、タイミングモニターが使えない状態に陥った。1周が短く、コース幅の狭いザントフォールトだけに、エンジニアから位置の指示が出せないのは大問題だ。それでもフェラーリはルクレールが1分12秒345のトップタイムを出し、サインツが1000分の4秒差で続いた。
開始後30分近く経って、ガスリーがようやくコースに出て行った。しかしトラブルは完全には直っていないようで、19番手タイムに留まっている。一方、角田はトップから1秒落ちながら、セルジオ・ペレス(レッドブル)を僅差でしのいで11番手につけた。
終了12分前、角田がターン10のアウト側にコースオフ。バリアにはぶつからなかったが、グラベルにはまって脱出できず。セッションは8分間の赤旗中断となった。残り4分間では、やれることは限られている。各車は十分なロングランもこなせないまま、初日フリー走行を終えた。
FP2トップはルクレール、2番手サインツ、3番手ハミルトン、4番手ノリス、5番手ラッセル、6番手ランス・ストロール(アストンマーティン)、7番手フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)、8番手フェルスタッペン、9番手エステバン・オコン(アルピーヌ)、10番手ダニエル・リカルド(マクラーレン)。ペレスは12番手、ガスリーも16番手と、苦しいスタートとなった。
積読本や購入予定の書籍の情報を投稿しています
小説/開発/F1&雑談アカウントは、フォロバを返す可能性が高いアカウントです