マルク・マルケス、ミサノテスト参加に向けイタリアへ移動。乗車許可出れば5月以来のMotoGPマシン

 

 MotoGPに参戦するホンダは、現在欠場が続いているマルク・マルケスが第14戦サンマリノGP終了後のテスト参加を目指し、イタリア・ミサノを訪れることを明らかにした。
 マルケスは2020年スペインGPで激しい転倒を喫し、右腕上腕骨を骨折。その後3回の手術を経て2021年序盤に復帰したものの、右腕の状態が芳しく無く、2022年のシーズン途中に4度目となる手術を受けることを決断した。
 5月末に手術を受けたマルケスは6週間後には理学療法をスタート。8月下旬の術後12週間の検査では、骨が完全に癒合したと判断され、より強度の高いトレーニングや、バイクのライディングも許可されたことが明らかにされた。
 その後マウンテンバイクでのトレーニング姿をSNSに投稿していたマルケスは、8月31日と9月2日にCBR600RRを使用したテストを2回実施。その回復状況に満足し、次の段階としてミサノでMotoGPマシンのテストへ進むことになった。
 なおテスト参加の可否は、土曜にミサノで受けるメディカルチェックの結果次第となる。無事許可が下りた場合、マルケスは5月のイタリアGP以来のMotoGPマシンのライディングとなる。
 ホンダの声明は以下の通りとなっている。
「マルク・マルケスは右腕の状態に満足しており、レース後のテストでホンダ・RC213Vをライディングする意向で、ミサノへ向かっている」
「8月31日と9月2日にモーターランド・アラゴンでCBR600RRによって行なわれた2回のポジティブなテストを経て、マルク・マルケスは右腕の状態について貴重な知識を得ることができた」
「得られた情報と右腕上腕骨の経過に満足したマルケスは、レース後のテストでホンダ・RC213Vに乗り、さらにフィジカルコンディションをテストする意向を持って、サンマリノGPへ向かうことになる」
「マルケスは金曜日夕方にミサノへ到着し、火曜日のサーキットへのコースインを目指し、再びチーム、HRCとともに作業を行なっていく」
 マルケスは以前、手術が成功すれば2022年中にレースへ復帰したいと話していた。またオーストリアGPで取材に応えた際には、再びMotoGPマシンに乗る前に体調が100%まで戻ることを待つようなことは無いとも語っていた。
 
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