ラッセル、漁夫の利2番手スタートも謙虚「今日のパフォーマンスだと相応しくない」

 

 F1第16戦イタリアGPをジョージ・ラッセル(メルセデス)は2番手からスタートする。しかし、彼は自身のパフォーマンスからすると、相応しいポジションだとは思えていないと語った。
 高速のモンツァ・サーキットで行なわれた予選は、地元フェラーリのシャルル・ルクレールが速さを見せ、ポールポジションを獲得。ラッセルは1.3秒差の6番手タイムとなっていた。
 ただ、今回は多数のマシンが規定数を超えるパワーユニット交換を実施。そのため、チームメイトで5番手タイムを記録していたルイス・ハミルトンを含む予選上位ドライバーが、軒並みグリッド降格ペナルティを受けることになった。
 結果として、ラッセルはスターティンググリッドが2番手にまで繰り上がり、決勝はフロントロウスタートということになった。
 しかしラッセルとしては、この2番手スタートには複雑な気持ちのようだ。今季マシン『W13』の一貫性のなさに悩まされた週末の速さを考えると、2番手という位置に相応しくないと彼は考えている。
「今回のパフォーマンスで、2番手スタートは僕らには相応しくないよ」
 ラッセルはそう語る。
「マシンをスイートスポットに入れる事ができなくて、またフラストレーションの溜まるセッションだった」
「FP1でフィーリングは素晴らしかったけど、FP2、FP3では凄く悪くなってしまった。Q1になると、マシンは良い感じだったけど、フェラーリからはコンマ数秒離されていた。そしてQ2、Q3と差は開くばかりだった」
「でも結局のところ、それ(予選での苦戦)は今シーズンのテーマなんだ。2番手スタートだけど、僕らはレースでより速さを発揮するマシンを手にしている。おそらくマックス(フェルスタッペン/レッドブル)と戦うには十分じゃないだろうけど、シャルルとは戦えるポテンシャルがあると思う」
 セッション間で挙動が変化してしまう問題に悩まされているメルセデスだが、これまで15戦を戦ってきてもなお、解決策を見つけることができていない。
 ラッセルは予選パフォーマンスでメルセデスは”無人地帯”に位置していると話すが、レース距離でならマシンは十分な速さがあり、モンツァで表彰台を争えると考えている。
 一貫性の無いパフォーマンスに関して、セットアップが問題を引き起こしているのかと尋ねられたラッセルだが、彼は「(分かっていれば)教えてあげたいくらいだ」と答え、次のように続けた。
「これまでの15戦でパフォーマンスがこれほど変動することについて、何故なのかを昼夜を問わず最高のエンジニア達が究明に取り組んでくれているけど、まだ分かっていない」
「だからちょっとガッカリしている」
「予選のパフォーマンスで、僕らは無人地帯にいる。前の2チームはとても遠くて、中団チームよりかは少し前に出ているからね。でも少なくとも、レースでは速いマシンを持っているんだ」
 
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