ドゥカティ、怒りは鎮火せず。MotoGPの車高調整デバイス禁止に「とても公平とは言えない」

 

 MotoGPは、2023年にフロントのライドハイトデバイス(車高調整装置)を禁止することを決定したが、ドゥカティはこの決定に対して未だに怒りを覚えているようだ。
 ライドハイトデバイスがMotoGPのグリッドに登場したのは、2018年。当時プラマックに所属していたジャック・ミラーのマシンに、一時的にサスペンションをロックするホールショットデバイスがリヤに搭載されたのだ。
 ホールショットデバイスは、あくまでスタート時の加速を補助するシステムだったが、翌年にはこれがコーナーごとに車高を調整できるライドハイトデバイスに発展した。
 ライバルチームも同様のデバイスを用意する中で、さらに開発を進めたドゥカティは、今季フロントにもライドハイトデバイスを搭載するに至ったが、こうしたデバイスの開発が進むにつれて、チームやライダーの間で安全性への懸念が高まった。結果として、MotoGPは2023年シーズンからフロントのライドハイトデバイスを禁止することを3月に決定した。
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