虫垂炎でイタリアGP欠場のアルボン回復。シンガポールGPで復帰へ「大変な挑戦になると思うけど、気分は良いよ!」

 

 F1イタリアGPを虫垂炎により欠場したアレクサンダー・アルボンは、今週末のシンガポールGPで無事復帰することができそうだ。
 アルボンはイタリアGPの土曜日の朝に虫垂炎を発症。緊急手術を受けることになり、FP3以降のセッションを欠場することになった。その代役として、急遽ニック・デ・フリーズがF1デビューを果たした。
 アルボンは手術後に呼吸不全に見舞われ、ひと晩集中治療室で療養。その後無事に回復し退院することになったが、シンガポールGPに復帰できるかどうかは不透明な状況であり、デ・フリーズがチームに再び帯同することになっていた。
 しかしアルボンはイタリアGP後3週間の休みの間に順調に復調し、シンガポールGPには参戦できる見込みだ。
 ただシンガポールはほぼ赤道直下であり、ナイトレースとして開催されるにもかかわらず、高い気温と湿度に悩まされる。そのシンガポールGPでレースに復帰することは簡単ではないだろうと、アルボンは考えているようだ。
「まずイタリアGPの週末に寄せられた全てのメッセージとサポートに感謝したい」
 そうアルボンは語った。
「シンガポールに向けた準備はいつもとは少し違っていた。でも気分はいいし、カレンダー上で体力的に一番厳しいレースのひとつに向け、できる限りの準備をした」
「どれほど大変な挑戦になるか、それを過小評価しているわけではない。でも、金曜日にコースに出て、ドライブすることを楽しみにしている」
「シンガポールは素晴らしいストリート・サーキットであり、タイの僕の家に最も近いレースになる。ファンの皆さんと会えるのを本当に楽しみにしている」
 ただ当初の予定通り、不測の事態に備えて、デ・フリーズもチームに帯同する。
 今季のウイリアムズのマシンFW44は、スパやモンツァといった高速サーキットで特に高い戦闘力を発揮してきた。しかしウイリアムズのビークル・パフォーマンス責任者であるデイブ・ロブソンは、市街地コースで行なわれるシンガポールGPでも好パフォーマンスを発揮できると期待しているようだ。
「FW44はスパとモンツァで好成績を収め、デ・フリーズはアレックスの代役として非常に有能であることを証明するなど、チームとしてヨーロッパでの最後のレースを楽しんだ」
 そうロブソンは語った。
「今はシンガポールに向けて集中している。よりチャレンジングな週末になることが予想されるが、シンガポールのような市街地コースでもうまくいくチャンスをもたらすことができると分かっている。このチャンスを最大化することを目指している」
 
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