ピアストリ、リカルドからの連絡に安堵「うれしかったし、彼が気持ちを害していないことを知って救われた」
オスカー・ピアストリは、F1の契約騒動のさなかにマクラーレンから放出されることになったダニエル・リカルドとの接触を恐れていたが、結局のところ最初に連絡をしたのはリカルドの方であり、ピアストリはほっと胸をなでおろしたという。
8月の初め、アルピーヌのジュニアドライバーであるピアストリが、2023年よりフェルナンド・アロンソの後任になると発表された。しかし高い評判を得ている21歳のピアストリは、その時ですでにマクラーレン移籍が決まっていたため、アルピーヌの発表を否定した。アルピーヌは自チームのドライバーが他チームと契約する権利に異議を唱えたが、FIA契約承認委員会はピアストリに有利な形でこの一件を解決した。
8月末にはマクラーレンとリカルドは袂を分つことになり、その数日後にピアストリのマクラーレン移籍が発表された。リカルドに敬意を持ちつつも不安を感じていたピアストリは、彼に連絡するつもりはあったが、リカルドの方が最初の一歩を踏み出した。
「ダニエルが連絡してくれたのは本当に素晴らしいことだった」とピアストリはオーストラリアGPのポッドキャスト『In the Fast Lane』で語った。
「自分から連絡しようとは思っていたが、タイミングのことを考えていた。彼はもちろんレースに出ているし、率直に言えば彼が僕からの連絡を欲しがっているか分からなかった。何を話そうか考えていたら、彼に先を越されてしまったよ」
「ダニエルは真のプロフェッショナルだ。僕はすでに彼のことをとても尊敬していたけれど、彼の反応によって尊敬の念は高まるばかりだ」
リカルドの気楽で責めるようなところのない態度に、ピアストリは大きく安堵した。ピアストリは同胞のリカルドのことを、常に本物のロールモデルとみなしていたのだ。
「彼があのように連絡してくれるなんて、個人的にとてもうれしかった。「彼が気持ちを害していないことを知って、本当に救われた。素晴らしい瞬間だった」
「彼がコースで成し遂げた成功や、コース外での彼の性格を真似るようなことができたら、それなりの仕事をしたことになると思う」
今のところ、ピアストリはまだアルピーヌとの契約下にあり、アルピーヌとの最後の糸がいつ切れるか分かっていないことを認めた。
「まだ確信がない。僕たちは分かっていないんだ。もちろん僕たちはアルピーヌと話し合っているところだ。でも今のところは、今年の残りの期間がいつどうなるのかは分からない」
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