勝負の分かれ目でついていけず……ルクレール、ペレスの速さに”驚き”「ちょうど彼のタイヤが生き返った」
フェラーリのシャルル・ルクレールは、F1シンガポールGPを2位で終えたが、レース終盤にセルジオ・ペレス(レッドブル)に引き離されてしまったことに驚いたという。
最終的にペレスはルクレールの7.595秒前でチェッカーを受けたが、レース後にペレスが5秒のタイム加算ペナルティを受けたことを考えると、それが勝利の分かれ目となったわけだ。
ルクレールはポールポジションからレースをスタートしたが、スタートでペレスの先行を許してしまった。その後、ペレスが終始レースをリード。レース後半にセーフティカーが出るまで、ルクレールは膠着状態に耐えることになった。
スタートで何が起きたのか問われたルクレールは、次のように答えた。
「まだよくわからないんだ。僕のやり方が悪かったのか、それとも他のことなのか、これから分析していかなければならない」
「ただひとつ感じたのは、僕は少しホイールスピンをしてしまい、ロスしてしまった。そしてチェコ(ペレス)が素晴らしいスタートを切っていたのを見た。そういうことだ」
セーフティカーが出たこともあって、61周を走り切ることはできなくなり、レースは2時間制に。そして2度目のセーフティカーが明けた残り35分頃から、ルクレールはペレスに対するプレッシャーを強めていった。
DRSが使用可能になってからは、数周にわたってペレスの背後に張り付き一時はオーバーテイクを試みたルクレールだが、一度挙動を乱してDRSが使えなくなると、そのまま引き離されてしまった。
ペレスはセーフティカー走行中に違反があったとして、レース後の審議対象となったため、ペナルティが出た場合に備えてペレスから離されないようルクレールにはチームから指示が飛んだが、ルクレールはペレスの速さに全く対応できなかった。
ルクレールは、ペレスの前がクリアになった際、タイヤが生き返ったことが敵の大きなアドバンテージになったと話す。
「DRSを失ったとき、ちょうどチェコのタイヤがうまく機能し始めたときだったから、とても驚いたよ」
「残念なことにその後、僕は少し遅れてしまった」
「でもそれ以前からすべてが限界だったんだ。乱流の中、こういうコンディションでは、わずかなミスでも大きな代償を払うことになる。だから僕は何度かミスをした」
「基本的にストレートでオーバーテイクしなくてはいけなかったから、できるだけ近づこうとしたんだ」
「イン側の路面がどうなっているのかがよく分からなくて、ブレーキングゾーンでしかけられなかった。そのリスクを負いたくなかったんだ」
「1周だけ、本当に近づいた時があった。実際に、僕はインに飛び込んでレイトブレーキングしようとした。でも僕にとっては、そんなことをする価値はなかった。だから僕はただ、適切な機会を待っていた。でも残念なことに、最後までそれが訪れなかったんだ」
ルクレールは、シンガポールGPでのフェラーリとレッドブルのパフォーマンスを比較し、スティントの中で速いタイミングが異なっていると示唆した。
「このレースから分析できることがある。レッドブルは6~7周目以降がとても優れているようだし、僕たちは最初の6~7周がとても優れているんだ」
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