フェラーリ、シーズン終盤戦は”戦略実行力”の強化期間に? 来季のための準備に活用

 

 フェラーリのシャルル・ルクレールは、シーズン終盤をチームの戦略実行力を高めるために使いたいと考えているようだ。
 シンガポールGPで2位となったルクレールは、ポイントリーダーのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)とのポイント差を縮めたが、依然としてその差は104ポイント。数字上はまだ逆転できる可能性が残っているものの、次戦日本GPでフェルスタッペンが戴冠を決める確率は低くない。
 日本GPでフェルスタッペンが優勝+ファステストラップを獲得すれば、ルクレールの結果に関わらずチャンピオン獲得を決めることができる。
 ルクレールは、タイトルを逃すことで努力が無駄になったと感じるのではなく、シーズン終盤のレースで今年の弱点だった分野を改善する重要なチャンスだと考えているようだ。
 特に、今季何度かミスを犯してきたレース戦略を完璧なモノにすべく、フェラーリがこの機会を利用できると考えているようだ。
 ルクレールはシンガポールGPで優勝を逃したことに落胆しながらも、難しいコンディションでフェラーリが良いタイミングでピットストップを決断したことを、歓迎している。
「僕はラスト数戦をレース運びを良くするために使いたいし、特に今週末は一歩前進したと感じている」
「さらなる前進が必要だ。正しい方向への良いステップだったし、その点は満足しているけど、もちろん2位にはフラストレーションを感じる」
 フェラーリのチーム代表であるマッティア・ビノットは、シンガポールGPのピットウォールでは優勝したセルジオ・ペレス(レッドブル)に対してアグレッシブに攻めるという素晴らしい仕事ができたと考えているようだ。
「我々は正しい決断を下したと信じている」と、彼は語った。
「路面が完全に乾いていないときにいち早くスリックタイヤを装着し、ペレスを抑えようとした。そうすることでレースの運命を変えようとしたんだ」
 ルクレールが2位、カルロス・サインツJr.が3位となり、フェラーリが2台表彰台に上るのは5月のマイアミGP以来となった。
 サインツJr.は、チームは今年の失敗から多くを学び、今後数週間で2023年に向けてさらなる強さを築き上げることができると考えている。
「レースが両者ともうまくいったのはいいニュースだ」とサインツJr.は語った。
「まだまだ、改善しなければならない、もっとうまくやらなければならないと思うことはある。でも、チームは大きく前進している」
「どんな状況からも学ぶことができる。そして、シャルルが言ったように、あと5戦、あるいは今回を含めて6戦は、来年もっと上位を目指すための素晴らしい準備になるだろう」
「マシンもドライバーも、僕らも、その力があるのは確かだ。あとは実行力を高め、チャンスがあればそれをものにするだけだ」
 
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