角田裕毅の”忘却力”。悪い記憶も「美味しいご飯を食べれば忘れられる」失敗から前を向く術を語る

 

 3年ぶりに開催される2022年の日本GPで迎えた初の母国GP。チケットは完売となり、日本中から大きな期待が角田にかけられている。
 ただ前戦シンガポールGPでは、ポイント獲得圏内の10番手から決勝スタートしながらも、レース中盤にブレーキングミスを犯し、ウォールに突き刺さる形でレースを終えていた。
 最悪の結果に終わったシンガポールGP。しかし日本GPに向けて1週間と猶予があまりない中でも、角田は前を向く術を心得ている。そこには、昨年までホンダF1のマネージングディレクターを務めた山本雅史の金言があったようだ。
「僕は結構引きずるタイプなんですけど、レースウィークの前には必ずポジティブに考えるようにしています」
 そう角田は語る。
「山本雅史さんから教えていただいたんですけど、タイガー・ウッズは毎ラウンド新しく始まるラウンドとしてリセットして、毎回良い結果を出していたと。ゴルフってマインドゲームじゃないですか。山本さんがそれを教えてくれました。それで僕も新しいレースウィークとして臨めるようになりました」
「でも基本的に僕はポジティブですし、美味しいご飯が食べられれば忘れられる。ある意味それは強みだと思います」
「そしてヘルメットを被ることでも、そういうことを忘れることができます。あと普段は何も考えてないというのもありますけどね(笑)」
 角田は2023年もアルファタウリからのF1参戦継続が決定している。来季のシートが一先ず確保できたことで「心配事がひとつ減った」と語っていた角田だったが、これまで共にチームで走ってきたピエール・ガスリーがアルピーヌへ移籍し、イタリアGPで代役参戦ながらも入賞してみせたニック・デ・フリーズをチームメイトに迎えることとなった。
 2019年のFIA …読み続ける

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