フェルスタッペンがホンダの母国で今季5度目のポール獲得。ルクレールは0.01秒届かず2番手【予選レポート/F1第18戦】

 

 2022年F1第18戦日本GPの予選が行われ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がポールポジションを獲得した。2番手はシャルル・ルクレール(フェラーリ)、3番手はカルロス・サインツ(フェラーリ)となっている。角田裕毅(アルファタウリ)は13番手だった。

 冷たい雨に見舞われた初日から一転、土曜日の鈴鹿サーキットは好天に恵まれた。この週末、初めてのドライセッションとなった正午からのFP3では、フェルスタッペンがトップ、コンマ3秒差でサインツ、ルクレールのフェラーリ勢が追う展開だった。角田は17番手、ピエール・ガスリーは20番手と、アルファタウリは予選セッティングが決まっていない印象だ。

 予選の始まる午後3時の時点で、上空は比較的雲が多いものの、降水確率は0%。気温19.9度、路面温度27度、完全ドライ路面のコンディションとなった。

 Q1が始まってすぐ、ガスリーと角田がコースに飛び出して行く。角田は1分31秒631で暫定トップ。ガスリーにコンマ4秒以上の大差をつけた。その後上位勢のマシンが次々に出て行く。メルセデスの2台だけは、ミディアムタイヤだ。

 全車が1セット目のアタックを終えた時点で、フェルスタッペンが1分30秒224でトップ。サインツ2番手、ルクレール3番手。フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)、セルジオ・ペレス(レッドブル)、ダニエル・リカルド(マクラーレン)と続き、角田は14番手、ガスリーは20番手に後退した。

 アルファタウリの2台は間髪を入れず2セット目のアタックに出て行くが、角田はシケインのブレーキングで派手に白煙を上げる。それでも10番手、ガスリーは9番手まで順位を上げた。しかしライバルたちが、さらにペースを伸ばすことは明白だ。何としてもQ2に進もうと、2台は迷わず3セット目のソフト新品を履いた。

 角田はセクター1、2で自己ベストを更新できなかったが、最終区間で大きくペースを伸ばし、12番手でQ2進出を果たした。一方ガスリーは、17番手でQ1敗退。「ブレーキが全然ダメだ。どういうことなんだ」と、無線で吐き捨てていた。角田もブレーキの左右バランスの問題を抱えている。

 他にアレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)、ケビン・マグヌッセン(ハース)、ランス・ストロール(アストンマーティン)、ニコラス・ラティフィ(ウイリアムズ)がQ1落ち。鈴鹿の前回王者、ラストレースのセバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)は、15番手で辛くもQ2に進んだ。

 Q2での1セット目は、フェラーリ、レッドブルの4台はいずれもユーズドのソフトタイヤを装着。それでもフェルスタッペンは1分30秒346で再びトップに立ち、0.098秒差でサインツ、0.140秒差でルクレールが続いた。ニュータイヤのエステバン・オコン(アルピーヌ)、リカルドが4、5番手につけた。角田はブレーキの問題が改善されないのか、中古タイヤとはいえ14番手のミック・シューマッハー(ハース)に1秒以上の大差をつけられて最下位だ。

 2セット目のアタックには、4番手オコン以下の12台が出て行った。ペレスが1分29秒925でトップ。アロンソも2番手まで上がり、3番手フェルスタッペン、4番手オコン、5番手ルイス・ハミルトン(メルセデス)。角田は13番手まで順位を上げたものの、Q2敗退。他にリカルド、バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)、周冠宇(アルファロメオ)、シューマッハーがQ3に進めなかった。ベッテルは11番手リカルドとの1000分の3秒という超僅差の戦いを制して、10番手でQ3に進んだ。

 Q3の最初のアタックは、まずルクレールがトップタイム。すぐにフェルスタッペンが、0.254秒差をつける1分29秒304で暫定ポールにつけた。3番手サインツ、4番手ペレス、5番手アロンソ、タイミングを遅らせて最後にアタックしたベッテルが6番に上がった。鈴鹿最後の予選アタックを終えたベッテルは、日本語で「鈴鹿、ありがとうございます」と無線で感謝を述べた。7番手ジョージ・ラッセル(メルセデス)、8番手ハミルトン、9番手ランド・ノリス(マクラーレン)、10番手オコン。

 そして最後のアタック。フェルスタッペンはターン2、デグナー2でタイムロスをして、フェラーリの2台に後れを取った。しかしルクレールは最終的に、フェルスタッペンの1回目のタイムに100分の1秒及ばず。サインツも自己ベストを更新しながらも3番手。ペレス4番手、オコン5番手、ハミルトン6番手、アロンソ7番手、ラッセル8番手、ベッテル9番手、ノリス10番手。フェルスタッペンは鈴鹿で初のポールポジションを獲得した。

2022年F1第18戦日本GP 予選
2022年F1第18戦日本GP予選 左から2番手シャルル・ルクレール(フェラーリ)、PPマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、3番手カルロス・サインツ(フェラーリ)

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