0.01秒差の決着。フェルスタッペンがホンダの地元鈴鹿でフェラーリ下しポールポジション|F1日本GP予選

 

 2022年F1第18戦日本GPの予選が三重県・鈴鹿サーキットで行なわれた。最速タイムを記録したのはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)で、タイムは1分29秒304だった。
 2019年以来、3年ぶりの開催となった日本GP。走行初日は雨に見舞われたものの、予選日はドライコンディションに。サーキットにも多くの観客が詰めかけた。
 予選は15時にQ1がスタート。その時点での気温は19℃、路面温度は27℃だった。今回がF1デビュー以来初めての母国レースとなる角田裕毅(アルファタウリ)は、チームメイトのピエール・ガスリー、そしてニコラス・ラティフィ(ウイリアムズ)と共に真っ先にコースに出ていった。
 角田が最初に刻んだ予選タイムは1分31秒631。ガスリーのタイムを上回った。メルセデスの2台は一旦ミディアムタイヤを履いてコースに出たが、角田のタイムを上回ることはできなかった。
 Q1で好タイムをマークしたのはレッドブルのマックス・フェルスタッペン。今回のレースでタイトル獲得を決める可能性があるフェルスタッペンは1分30秒224でトップに立ち、早々にアタックを切り上げた。以下カルロス・サインツJr.、シャルル・ルクレールのフェラーリ勢、そしてFP3から好調のフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)らが続いた。
 角田は無線でブレーキについて不満を漏らす場面があったものの、このセッションで3セット目のソフトタイヤを履いた最後のアタックで1分31秒130までタイムアップして12番手でQ1突破。Q2に駒を進めた。一方のガスリーは17番手に終わりノックアウト。ガスリーはヘアピンでブレーキロックするなどこちらもブレーキの不調を訴えていた点は気がかりだ。
 なおQ1で敗退となったのは16番手から順にアレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)、がスリー、ケビン・マグヌッセン(ハース)、ランス・ストロール(アストンマーチン)、ラティフィだ。
 Q2で真っ先にコースインしたのはフェラーリの2台だった。彼らは中古のソフトタイヤで走行し、サインツJr.が1分30秒444、ルクレールが1分30秒486をマークした。その後同じく中古ソフトのフェルスタッペンが1分30秒346でトップに立ち、新品ソフトを履くエステバン・オコン(アルピーヌ)らが上記3台に肉薄した。
 その後新品ソフトを履くセルジオ・ペレス(レッドブル)が1分29秒925をマークして、Q2をトップで通過した。2番手にはアロンソが続き、フェルスタッペンの中古ソフトでのタイムを挟んでオコンが4番手となった。
 角田はラストアタックで1分30秒808をマークするも13番手で、Q2敗退に終わった。カットラインである10番手のセバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)からは0.152秒足りなかった形だが、角田は無線で「ベストを尽くした」と話した。
 Q2敗退は11番手から順にダニエル・リカルド(マクラーレン)、バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)、角田、周冠宇(アルファロメオ)、ミック・シューマッハー(ハース)となった。
 ポールポジションを決するQ3は、まず各車が最初のアタックに向かった。フェラーリのルクレールが1分29秒557、サインツJr.が1分29秒702の好タイムをマークするも、フェルスタッペンがそれを1分29秒304で上回った。
 Q3最後のアタックでルクレールは1分29秒314、サインツJr.は1分29秒361をマークするも、いずれもフェルスタッペンの暫定トップタイムにはわずかに届かず。フェルスタッペンは2度目のアタックでタイム更新ならずも、ポールポジションとなった。ただ彼は130Rでランド・ノリス(マクラーレン)と交錯しかけた件で予選後に審議にかけられることとなっており、その裁定に注目が集まる。
 フェルスタッペン、ルクレール、サインツJr.、ペレスに次ぐ5番手はオコン。6番手からはルイス・ハミルトン(メルセデス)、アロンソ、ジョージ・ラッセル(メルセデス)、ベッテル、ノリスが続いた。
 
 
 
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